先日拝聴した榊原健太郎さんの講演の余波から(笑)
>> 榊原健太郎さん講演「ゼロから1年で世界とイスラエルと日本の架け橋になるためにやったこと」で感じた刺激に満ちた60分 <<
榊原さんが代表を務められるサムライ・インキュベート主催の第11回 サムライ・ベンチャー・サミットに参加。
前日にチケットを購入し、オープニングで榊原さんが販売ベースで2,000枚といったお話しをされていましたが
開催中にSNSの投稿で「売切」の2文字が流れてきたので、大盛況のイベントだったと思います。
道理で、中の混雑が凄かったワケだな(笑)
いざ、スタートアップの学園祭
会場の構成は講演会場(x2)に、出展者のブースが並べられたもので、自分が講演主体で下記を拝聴。
0. オープニング
先日の講演でうかがった内容に即して、TOEIC 365点の榊原さんが1年弱のイスラエル滞在で残した実績の通り
過去は関係無く、やりたいことをやるのか否か。やりたいことに今すぐ取りかかるべきという大号令。
1. THE STARTUP 〜 2015年上半期、”未来” 予想 〜
The Startup 梅木雄平社長による直近のスタートアップの資金調達状況傾向と近未来予測
2. 上場スタートアップ 〜 上場して感じてみる今の本音 〜
クラウドワークス 吉田浩一郎社長:人生において何が重要か?挑戦し続けられる事が人生において大切な事。
一旦、役員、社員が全て去り、一人になった後、全てを捨てて、オールインで年末年始も無給で働き続けた。40歳で無限の可能性を感じている。
上場すると、ルールが明確。
弁護士ドットコム 元滎太一郎社長:
最初、弁護士バッジを担保に金融機関から300万円の融資を受け、SEO等、何も知らない状態で創業し、8期連続で赤字。
但し、時代を読み、弁護士がオンラインで繋がる時代が来るのを信じ、待ち続けた。
せっかくやるなら、世のため、人のため、自分のため、ベクトルを合わせる事が大事。世の中を変え、社会を良くしたいと思っている。
業界の体質を考慮すると、上場により得られた信用は大きい。
3. イスラエルに来訪した “未来” を見据えた経営者たち
サムライ・インキュベート榊原健太郎社長:イスラエルで毎日10社と会っている。競合がいない状態の活動で、榊原社長が現地での活動開始後、10社がイスラエル進出を決めた。
イスラエルに戦争のイメージがあるが、WHOデータで調べるとイスラエルの生存率は日本よりも高い。日本は自殺が効いている。
国内に500万人のイスラエル人がいるうちの8割がアントレプレナー。
C Channel 森川亮社長:イスラエルに進出。思った事をはっきり言っても揉めない文化。M & Aされても辞めず、給与水準も高くない。
シフト 丹下大社長:イスラエルに進出。企業を買収する際、日本よりも4割安い。
日本に興味のある人が多く、日本食が異常に好きでウィスキーも人気。非言語の食べ物から入ると良い。
国民性はフレンドリーで、ちょっとシャイ。
社長の給料が上限1,500万円と決まっている。国内に需要がなく、IPOが無く、M&Aしかない。
Capy Inc. 島田幸輝社長:イスラエルに進出。10歳からプログラミングに関する授業が始まり、15歳までは義務教育。皆、ソフトウエェア開発が出来る。
日本は異国、観光地との意識で、マーケットがあるとの考え持っていない。コンテンツ、文化はあまり感じない。
4. 不遇な起業家に必要な “未来” での戦い方
地方でスタートアップする事の実情に関してのセッション。
アラタナ(宮崎)山本稔取締役:堀江貴文さんに、創業しても営業が出来たら何とかなるとの話しを聞いて、リクルート系の企業に勤務。
宮崎で優秀な人を確保しづらい側面はあるかもしれないが、流動性(人材流失の可能性)は低い。TVCMの単価が異常に安く、視聴率が良く、県民の帰省時などのタイミングを見計らってオンエア。宮崎に雇用を1,000人規模で創出したい。
スカイアーク(帯広)小林晋也社長:日本の酪農家の1.5%が利用。日本に400万頭の牛が居て、ビジネスチャンスと考えた。
場所の問題ではなく、ヴィジョンに共鳴すれば来てくれるとの認識。地元に帰ってくる意向の人たちには引越し代等、全ての面倒を見た。
Facebook以外で、PRしていない。誰も参入してこれず、且つ世界を狙える。
akippa 金谷元気社長:大阪の駐車場需要は高い。Uターン(就職)は多い。
なくてはならぬを作る。自分たちが何をしたいかを決めた時、事業が飛躍する。
サムライ・インキュベート 玉木諒CFO:地方は余り情報が入ってこない半面、ノイズを受け難いデメリットがあるなど、一見、弱みとなっている事も強みとなる。自分たちの中で完結しない事。
5. 人工知能が介入する人類の未来
IBM 中林紀彦様 :人工知能はレベル1 制御機能、レベル2 ルンバ(掃除ロボット)がイメージ例、レベル3 機会学習。環境情報を採り入れる事が出来る レベル4 ディープ・ラーニング、と4段階に大別出来る。
映画業界ではシナリオ、キャスティング等から興行成績を予測出来る人工知能が開発されており、シナリオに修正を加える事などの変更が加えられる。
人工知能により、無くなる仕事もあるが、生み出される仕事もある。今まで人間が知らなかったを事を教えてくれて、それをフィードバックしてくれる。
UBIC 武田秀樹執行役員:人工知能は、人工的に作られたソフトウェアで圧倒的に処理スピードが速く、疲れないのが特徴。
例えば企業が訴訟を起こされた際、人間の4,000倍の速さで証拠資料を見つけ出す。
ホワイトカラーの生産性を上げる事になり、間接業務から解放され、チャンスが大きくなる人たちがいる。
人間の事をより理解してくれるようになり、リコメンド機能の場合、文章まで読み込んでくれ、判断してくれる。
今後の課題は特徴量の抽出を如何に技術的にやっていけるか、分析対象の知識をどうオーガナイズ出来るか。
NHKプロデューサー 岡田朋敏:人間の知能を代替し、人間が考えられないような領域も含まれる。例えば人間の一歩、一呼吸がデータ化されるなど。
2045年には1人の人間を超えると言われているが、全ての能力で人間を上回るという事ではない。
従来、目を向けられなかった小さな市場に目を向けられるようになり、大きな企業で埋められなかった市場が、今後、スタートアップによって埋められるになるのでは。
感じてみたゼロから1が生み出される熱気
以上、IT関連分野の話題は基礎知識が出来ていない分、正確性に自信が無く、
自分が講演を聞きながら書き取れた範囲を、思い出しながら転記した経緯(誤りはご指摘に応じて、修正します)。
オープニングの榊原さんのご挨拶で「スタートアップの学園祭」、学園祭のノリを大事にされたと表現されていた事が印象的でしたが
ゼロから1を作り出す人たちの熱気であったり、それに関心を寄せる人たちの好奇心、何かが始まる(かも)といった
普段、自分が感じていない雰囲気漂う場所で、場に馴染めるまでの感覚は得られませんでしたが、心地良い違和感というのか
新鮮な感覚は体で浴びる事が出来ました。