先日の映画鑑賞時、席に着いてしばし上映開始待ちをしている間、後続のお客さんがポップコーン片手に入場。
「うわっ、隣じゃないといいな・・」と、何となし身構えてしまい、幸い気になるような距離とはならなかったものの
鑑賞時、手が届く範囲に飲み物がありさえすれば良い自分としては
至近距離でガサゴソ、パクパクされると興ざめの感もあり、時として気を揉まされる状況です。
座席指定時の一工夫?
映画館の事情で入場料収入の他に、コンセッションと称される飲食売上が貴重な収入源である収益構造は理解出来ますが、
例えば新幹線で喫煙車両があるように、例えば飛行機の座席指定で乳幼児が座る席が明示されるのと同じような要領で
食べたい人とは食べない人は隣同士にならない、又はゾーンで分けられるなどの選択肢があれば、顧客満足の視点からすると嬉しい配慮であるなと。
さほど鑑賞時の記憶で苦い思い出に見舞われたということではないですが、
映画の序盤がスロースタートだったり、今ひとつスクリーンで映し出される世界に入っていけない場合など、気を散らされることではあり。
「笑うポイントが違う」といったことは事前に振り分けられることではないですが、食べる食べないは個人の傾向が明らかで。
ここ数年でオープンしたところ(シネマコンプレックス)は、座席に飲食用のトレーが装着出来るようになっていたりで、スタイルの幅も鮮明かと。
映画館といえばポップコーン!?
視点を変えると、「映画館=ポップコーン」の刷り込みが浸透している感あり、お約束でポップコーンに手が伸びている人も多い印象。
というのは、映画館以外でポップコーンが登場するシーンが稀有であるということ。
一時期、表参道に人気ポップコーン店が相次いで出店して、行列が出来るなど話題性を集めていたように思いますが、
例えばファミリーレストランなどの飲食店でポップコーンがメニューになっていた記憶はほぼないですし、
セミナー後の懇親会等でケータリングでポップコーンが出てきたことは記憶にないですし、
映画館におけるポップコーンの存在が格別(=映画館に来たんだからポップコーンを食べる)であるような。
人は誰しもパブロフの犬になる
我が身を振り返ると、条件反射(パブロフの犬)は幾つか身に覚えがあり・・
学生時代、(東京ドーム前身の)後楽園球場でよく野球観戦していた頃、
球場内に入り、プレーボール前までの時間、試合終了までの空腹対策に大概カツカレーを食べていて
途中から「カツカレー食べると(応援している)阪神(タイガース)負けてるよな、、」とジンクスめいたものを感じながらも
「後楽園球場=カツカレー」の条件反射が出来上がってしまっていて、阪神が勝つことを期待して観に来ているのに
私個人レベルの「げんを担ぐ」のと逆のことをしていたという・・。
他では一時、よく出張で(北海道)釧路に行っていた際、最初の出張時が昼食時間を取れないほど忙しく、
辛うじて夕方、道中で通りかかったケンタッキー・フライド・チキン(KFC)に立ち寄る時間が取れて小腹を満たして以降、
釧路で時間はあっても、KFCを食べたくなるというパブロフの犬(状態)になっていました ^^
近所でも食べられるKFCを、わざわざ遠くの釧路で食べるという勿体ない感、、。
より楽しむ時間とすべく・・
話しを元に戻すと、映画館でポップコーンを食べたくなる人の気持ちも理解出来ますし、
提供されているサービスを受けて馴染んだ感覚で鑑賞すべきことは推奨されるべきと思いますが、
それぞれのスタイルがあるのでしょうから、じっくり見たい人、食べながら見たい人、各々で理想の場所を選ぶことが出来れば
「本来、楽しい映画鑑賞の時間が、各々にとって意図した通りのひと時になるのだろう」などと僅かな合間に考えたことでした。