昭和の頃に馴染みはあったけど、時代の変化と共に無くなっていっているもののなかに
銭湯、駄菓子屋、文房具屋、おもちゃ屋などと共に、デパートの屋上が上げられると思います。
レトロな遊具であったり、戦隊モノのショーであったり、都会の青空の下に広がる憩いの場として独自の世界観が創られていたものの、百貨店が占める社会的地位低下により、存在感が忘れ去られていった空間であるような。
そんな折、先日、池袋に行く用事があり、友人や(高田純次さん出演の)「じゅん散歩」などを通じて耳にしていた西武百貨店池袋本店の屋上(「食と緑の空中庭園」)に行ってきました。
エレベーターから階段を上がり、屋外に出てみれば・・その変貌にびっくり !
当初は見映えを良くした程度の小規模な改装かと思いきや「これは〜」と、しばしその場の佇みたくなるような別世界に生まれ変わっていました。
家族の遊び場から、オシャレな青空空間に
縦長形状で見通しが良く、池袋駅脇の街の中心でありながら周囲を建物で遮られることのない、青空の下の開放的な空間。
レイアウトされた座席は水辺脇のカップルシートに
ビーチサイドを思わせるパラソル下に円形状のソファ席。
席を取り囲む形で出店している飲食店舗は
Hotel Okuraだったり、
築地の老舗寿司店であったり、焼小龍包専門店であったりと、
さすがの百貨店クオリティ〜。
次世代型の百貨店屋上!?
訪れた日は祝日の夕方で、肌寒さも感じられましたが、それなりの人出(希望者にはブランケットが貸し出されていました)。
従前はコンクリートむき出しで、印象に残らない飲食店が幾つか出店している程度で
来店者の目的地としての役割は果たしていなかったように思いますが、新装が認知され「行き先」として十分に機能している様子でした。
場所柄、威力を発揮するのはビアガーデンなどが開かれるこれから春から夏にかけてのシーズンと思いますが
その時期にはソファ席などを予約して行ってみたくなる雰囲気が十二分に醸されていました。なお、BGMもJazzやFrank Sinatraといったラインで、世界観作りに一役買っていました。
池袋に登場した新たな目的地
銀座/有楽町、渋谷、新宿、池袋といったターミナル立地の中で、殆ど新宿で完結してしまっている自分としては
池袋に行く機会、年に2、3回という縁遠さでしたが、これなら例えば新宿の京王百貨店屋上のビアガーデンよりもレベル高いでしょうとか、
何となく身体に残っているデパート屋上の懐かしい感じが、今風に調和していて、ちょっと誰かを誘いたくなる感じの初見でした〜