IRON MAIDEN THE BOOK OF SOULS WORLD TOUR 2016 IN JAPAN 観戦記のつづき・・
Doctor Doctor がフルで演奏され、迎えたオープニングは新作 BOOK OF SOULS 1曲目に収録されている If Eternity Should Fail 〜
この曲で来るということは既に行なわれている公演のセットリストから把握していて、
その荘厳の感じが「オープニングにピッタリだなぁ」と楽しみにしていましたが、
気付いたらステージセットの中央上にBruce Dickinsonが降臨しており、
曲の頭の独唱部分に・・
IRON MAIDEN – If Eternity Should Fail [Lyrics]
一拍挟まって、バンド演奏が始まる瞬間(👆1:32)ともシビれました〜
そして続いて、同じく BOOK OF SOULS から Speed of Light.-
IRON MAIDEN – Speed Of Light(Official Video)
アップテンポがツボな自分としては、この日のために最も聴き込んできた曲で、
イントロから勢いつけて5分に及ぶ疾走感の心地良さたるや格別です。
そんなんで、オープニングの1、2曲目ですっかりステージで繰り広げられる世界に惹きこまれました。
なお、当日のセットリストは下掲の通り ⤵︎
今回が4回目という友人からツアー中、IRON MAIDENはセットリスト変えないという情報を聞いていたことから
私が IRON MAIDENのベスト盤作るとしたら入ってくるであろう・・ Running Free、Where Eagles Dare、Aces High、2 Minutes To Midnight、Losfer Words が聴けないことは分かっていたものの
むしろだからこそ、新たな IRON MAIDENの魅力に触れることが出来たように思います。
初体感 IRON MAIDENワールド
感じたことは曲単体の魅力もありますが、全体としての IRON MAIDENが体現している世界観。
チケット購入時は、昨今、珍しくなくなった10,000円代に乗るチケット代に「高いなぁ」の思いは否めなかったものの
多くのアーティストと比較すると、ステージセットは大掛かりで、逐次、曲に合わせてバックドロップが変えられ・・
ショウの終盤では、IRON MAIDENを象徴するキャラクターの Eddie (the Head) が
ビックリのスケールで登場!!
また、曲によってはパイロが使われ・・
といった具合で、他国より制限された演出であったようですが、やれることは惜しみなくやってくれ、
ここまでやってくれるならと、値段に関して云々言う気持ちは無くなってました。
高いと本当に好きな人でないと来ないでしょうし、チケットの販売方法も(海外の)本家ファンクラブに所属している人から割り当てたようで、
思い入れの強い人がアリーナ前方等に陣取っていれば、必然、ショウは盛り上がるでしょう。
(因みにオーディエンスは日本国内に留まらず、ノルウェー、スウェーデンといった北欧を含めワールドワイドであった模様。)
そんな設計上の仕掛けからバンド、オーディエンス一体化した約120分が「あっ」という間に過ぎ去って行ってしまいました。
そして・・ 良いコンサートを体感した後にありがちな喪失感に多分に見舞われるという(笑)そんな余韻を残してくれる素晴らしい圧巻のパフォーマンスでした。
魅了された世界観
ショウから2日が過ぎて、改めて感じているのは IRON MAIDEN が創り出している世界観で、
それは、これまでに出してきたアルバム・ジャケットに意図しようとしている世界が描かれていると思いますが、
この分野に馴染みの薄い方にとっては、例えば私個人、映画『ブレイブハート』『アバター』の鑑賞時に感じた世界観に近かったような・・(あくまで印象の次元です)
音楽を切り口として、私が一番居て居心地が良いのは ⤵︎
Van Halen – House of Pain Music Video-1984
VAN HALENがサウンド、映像等で表現している日常にユーモアがあって、ときに豪快にエンターテインメント化された世界ですが、
今回初めて両国国技館で体感した(IRON MAIDENの)世界観も浸っていて心地良い感覚でした。
自分を突き動かすバンドがある幸せ
かくしてショウは終わり、(九州から上京してきた)友人はホームタウンへ戻るべく空港へ(笑)開演5分前の到着で、退場は終演後の1、2分と。
良くいえば全く無駄のない東京滞在 ^^;A で、常人の感覚からすると理解出来ない行動と思いますが・・
私自身も思い起こすと、三度 VAN HALEN 観たさに北米大陸(別途、ファンコンベンション)に渡航しており、
その時は合間に人に会いに行ったり、観光したりして、今回の友人ほど目的を凝視した旅はなかったものの、
自分の思いをこれほどまで満たしてくれるバンドがあることは「幸せだよなぁ」と。
同じ次元のバンドを持つものとして、その心意気を良く理解でき、(女性だけど)その男前な感じも、また心地良いものでした〜