在オーストラリア日系企業活動の概要 ⑥
” オーストラリア連邦政府は2国間や多国間の貿易協定の締結に積極的な姿勢を示しており、中国とのFTAも15年12月に発効しました。
また、インドとのFTAも締結に向けて積極的に取り組んでいます。人口が10億人を超えるアジアの巨大市場とのFTAの締結は在豪日系企業に対しても多くのメリットをもたらすことが考えられます。
そこで、日系企業が中国、インドとのどういった市場に期待しているかをみると、対中国とのFTAではニュー・サウス・ウェールズ州に立地する企業は牛肉、肉製品に期待が高まる一方で、
ビクトリア州に立地する企業は乳製品に期待が高まるなど地域特性が顕著に現れています。(参照: 表6)
次に、インドとのFTAが期待される市場分野をみると多くの企業が穀物市場を有望視していることが分かります。”(参照:表7)(出典:『日豪プレス』2016年3月)
中国にインドと、人口規模が突出している両国とオーストラリアとの関係が促進されることによって在豪日系企業が恩恵を享受出来るとの視点は新鮮でした。
具体的にどのような効果を期待出来るのかについては思いが及んでいませんが、
直接的な二国間関係という発想に縛られず、第三国(今回のケースではオーストラリア)を挟むというアプローチで
前者では難しかった事が、後者でブレイクスルーに至ったというケーススタディを知るに至ればシェアしていきたいと思います。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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