今年(2016年)のロック界で注目の話題といえば、GUNS N’ ROSESのオリジナルメンバーの一部を交えての
再結成ツアー( NOT IN THIS LIFETIME… )と思いますが
その中心、Vocalの W.Axl Rose:W.アクセル・ローズは急遽、同ツアーの合間を縫う形で、
健康上の問題により止む得ずAC/DCを離脱する事になってしまった Brian Johnson:ブライアン・ジョンソンの代役を一時的に担い
未消化であったAC/DCの(Rock Or Bust)ツアーを引き受けることに。
代役に甘んじることのない意気込み
その臨時編成第一弾のライヴが現地時間5月7日にポルトガルの首都リスボンで開催され、
さっそくYouTubeでシェアされた映像を見ると・・
AC/DC with Axl Rose – ROCK OR BUST – Live Lisbon 2016
GUNS N’ ROSES公演時に骨折した左足のギブス(下記の記事を参照)は取れず
専用の特注座席に座っての限られたパフォーマンスですが、急造の感じは伝わらず、何よりセットリストを見ると
AxlがAC/DCのメンバーに成りきってショウに臨んでいたことがうかがえ、その心意気にシビれました。
AC/DCとファンに示されたAxlの敬意
とかく影響力の大きさにかかわらず、気まぐれで(開演時間が全く当てにならない、急遽中止になったり等の)悪評も高く、
その辺をIRON MAIDENのBruce Dickinsonに指摘されていたり ↙︎
AC/DCほどのメジャーなバンドともなると、主要メンバーの交代に関する賛否は避けられないと思いますが
いかんせん前任者がステージに立てない以上、誰かその任を引き受けざるを得ず、
風当たりを覚悟?の上で、ピンチヒッターを引き受けた W.Axl Rose の心意気は賞賛されて然るべきでしょう。
AC/DC Gears Up for Axl Rose Gigs
👆の映像を見ると、真に好意からAC/DCの窮状を救いたかったとの W. Axl Roseの心意気が伝わります。
映像で語られている内容(但し、映像でカットされている内容を含む)の抜粋は ⤵︎
の通り。AC/DCへの十二分な敬意を感じ、Axlのこれまでのイメージを覆されました。
限られた時間で迎えた本番での輝き
映像を見る限り、プロンプター(歌詞のカンペ)は見られないですし、(仮にその助けを借りていたとしても)
AC/DC (with Axl Rose) – Shoot To Thrill (Lisbon, May 7th 2016)
これだけの大観衆を前に、堂々としたパフォーマンスであったと思います。
両バンドとも、私自身の中で特別な位置を占めるバンドではないものの
GUNS N’ ROSES は メジャーデヴュー作 APPETITE FOR DESTRUCTION の国内盤がリリースされる前からどっぷりはまった過去があり
ライヴデヴューは👇の時の2012年と遅れましたが・・
GUNS N’ ROSES – Nightrain – Live at Zepp Tokyo JAPAN 2012
その時の出し惜しみない完全燃焼ぶりに感動に近い衝撃を受け、
「GUNS N’ ROSES = APPETITE FOR DESTRUCTIONのラインアップでないと・・」
といった勝手な思い込みは軽く吹っ飛ばされました。
AC/DCも2001年のSTIFF UPPER LIP TOURでの来日時での一度のみの体感ですが、
スケールな大きなプロダクションに、特にロックン・ロールのアイコンとしてAngus Young:アンガス・ヤングのパフォーマンスは今も強烈に脳裏に焼き付いています。
AC/DC + W. Axl Rose が奏でる夢のつづき
現行のヨーロッパツアーは6月12日まで。
まだ、発表されていない北米ツアーでもW.Axl Rose が引き受けるようですが、
恐らく、その頃には左足のギブスも外れ、バンドとの一体感は増し、伝説のコンビネーションが披露される予感がします。
(GUNS N’ ROSESのツアーが少なくとも8/22まで発表済みで)時期的には夏休みなどを外れ、日本のファン的には中途半端になりそうですが・・
映像に触れ、無性に観にその場を目撃したいとの衝動に駆られています ^^;