古田敦也さん(元 東京ヤクルトスワローズ)に学ぶ、プロ野球で結果を残すために心がけた頭の使い方:『うまくいかないときの心理術』読了記

東京ヤクルトスワローズで選手として、また、監督して活躍された古田敦也さんの『うまくいかないときの心理術』を読了.-

先日、アップロードした中間記 ⤵︎ では、

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「第1章 自分の壁を破る」からの印象的であったところを抜粋したので、

今回は「第2章 チームで勝つ」&「 第3章 野球観戦から学ぶ」の中から、それぞれ一つづつ印象的であった箇所を取り上げたいと思います。

「NO」を駆使した意思疎通術

第2章では10項目紹介されていますが、コミュニケーションに関して。

「歳の離れた選手や外国人選手などとのコミュニケーション」と題された項目内の記載で・・

” 僕は若いピッチャーには僕のサインに対して首を振ってもいいと伝えました。「投げたいボールがあってサインと違うなら首を振りなさい」と。

バッテリー間のサインのやり取りとは、要するに会話です。若手が意志を伝えやすい環境は作ってあげないといけない。

もちろん、それでも何も主張せず、ただ僕のサインに従うだけのピッチャーもいるにはいました。

しかし、NOのリアクションがないと、その人の考え方がわかりません。考えがわからないとコミュニケーションは成り立たなくなってしまいます。”(p123)

NO の意思表示を通じて相互理解が図られる指摘は「もっともだなぁ」と。

とかく相手の心情に配慮して、相手方であったり、声の大きな人の意向に合わせてしまうことは、多くの人に経験あることと思いますが

上手に否定形を織り交ぜ、自分の意思を分かってもらうプロセス(努力)は、お互いの関係に発展を導く意図からも大事に思いました。

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第2章 チームで勝つ( 10項目収録)

チャンスに結果を出す人の条件

第3章は「チャンスに弱いと言われる人の特徴」から。

” 僕はチャンスという局面において何をすべきかをしっかり理解し、それにしっかり取り組める人というのが勝負強い人だと思っています。

一方でダメな人はどうかというと、プロにおいては大きく二つの典型的なダメなパターンがあります。

一つ目は振れない人。バッターにとって、チャンスの局面などでスイングをするということは、実は勇気のいることです。

何しろ良いと言われているバッターですら、3割しか打てない、つまり四球を割り引いても6割は失敗しています。

・・中略・・

プロでは初球二球目の打率は、.350から.400あると言われていますが、2ストライク以降は.150と言われています。

ただでさえ少ない可能性を自らの臆病さでどんどん下げてしまい、負のスパイラルにはまっていく。プロで生き残っていけない典型的なパターンです。

もう一つは何でも振る人。打たなければ何も始まらないと超積極的に振りにいく。

もっともらしいのですが、何でもかんでも振りにいくのでワンバウンドのボールでも手を出してしまい、打ち取られる。

結局、相手を助けてしまう。このタイプもプロでは生き残っていけません。

勝負強い人というのは、その局面ごとに状況を冷静に理解し、求められていることをしっかり判断していける人です。

結果を恐れず自分のやるべきことだけをしっかりやる。仮に失敗しても結果に対して一喜一憂しない。”(p165-167)

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第3章 野球観戦から学ぶ(13項目収録)

何もチャンスでスイングするしないは、野球以外の我々の日常でも当てはまることだと思いますが、

プライベートでも仕事でも、チャンスをしっかり認識出来る否かというところから始まり、

自分が望む結果を手中に収めるべく一歩踏み出せるか、出来ないか、大きな違いですね。

また、毎回一歩踏み出したからといって、望み通りに運ぶこともあれば、そうでないときもあると。

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超一流から得られる突破口

本では、プロ野球選手名など個別性は抑えられ、極力、普遍的な形で説明されていますので、

野球に理解があった方が、より書かれてある内容が腑に落ちると思いますが、

プロ野球界を頭を使って結果を出したアスリート(=古田敦也さん)の思考法にヒントを得られる方は野球好きに限定されないように思いました。

 


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