新宿シネマカリテで開催されている(サウス・バイ・サウスウエスト)SXSW TOKYO SCREENING WEEK 2016 で「自分の映画を世界でお披露目するには?」という特別セミナーに参加してきた

前回、アップロードした『オール・シングス・マス・パス』鑑賞前に

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<< 2016年7月18日投稿:画像は記事にリンク >> タワーレコードの栄枯盛衰を描いたドキュメンタリー映画『オール・シングス・マスト・パス(ALL THINGS MUST PASS)』鑑賞記

アメリカで Sundance Film Festival:サンダンス映画祭と並ぶ SXSWサウス・バイ・サウスウエスト)に関する特別セミナー(トークショー)があった旨を記載しましたが、その模様を。

特別セミナーは新宿シネマカリテで、7月16日から22日までの期間、SXSW TOKYO SCREENING WEEKが開催されていることに関連してのもので、

SXSW TOKYO SCREENING WEEK 2016 | EVENT TRAILER

『オール・シングス・マスト・パス』の鑑賞券が、特別セミナーとセットで販売されたことによる縁で参加。

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特別セミナー開催中(ほぼ満席といった盛況ぶり)

内容は、SXSWフィルムディレクターのJanet Pierson:ジャネット・ピアソン女史を招いて「自分の映画を世界でお披露目するには」というお題に基づいて。

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出典:SXSW TOKYO SCREENING WEEK 2016 オフィシャルサイト(画像はサイトにリンク)

なお、SXSWはテキサス州オースティンで開催される映画祭以外に音楽祭、インタラクティブ部門などクリエイティブに関する様々な項目を内包する巨大イベントであるものの、本セミナーでは映画祭にフォーカスして構成。

私自身、映像製作者及び関係者でないことから、それまで全く考えてこなったシチュエーションに思いを馳せるというユニークな経験となり ^^;

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自身の手がけた作品が、SXSWに招待されるまで

以下、メモ書きしたことの抜粋となりますが、業界外の素人理解で書いていることなので、正確性については適宜、検証頂ければと思います。

SXSWで上映されるには、数多の応募作品の中から選抜される必要がある狭き門で

ドキュメンタリー部門、フィクション部門、長編部門、短編部門などに分かれ、

例年、ハリウッド大作的なHead Linerと称されるものが5本、Spotlight(スポットライト)と称される議論を巻き起こしそうな作品が15本、

ミッドナイト部門(アクション、ホラー等極端なもの)10本、SXグローバル(サウス・バイ・グローバル/非アメリカ映画)8本、

Festival Favorite 15-20本(殆どが、サンダンス映画祭で上映されたもの)、24 Beats Per Second(音楽映画セクション)15本、といった目安で審査を通過し、SXSWで上映されることになる。

なお、映画祭で招待作品となる舞台裏に関しては、下掲の(ラジオ番組出演時の)音声で北野武監督も語られており(11:30〜)、

ビートたけしが「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」にゲスト出演

著名人だから、実績があるから、資金力があって・・ ということが直結する世界でもないようで。

話題をSXSWに戻して・・スペシャル・イベントと称されるものでは無声作品(ライヴサウンド付)が対象となるなど、全ての部門が重要視され、SXSWでは様々な作品が求められている。

なお、SXSWがコメディに強いという側面があるそうな。

審査は有料でエントリーが早ければ料金割引の恩恵があり、締切り期日が近づいていくと、審査員のスケジュールがタイトになるという事情は、戦略上考慮しておいた方が良さそうな様子。

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来場者に配布された BXSW TOKYO SCREENING WEEK 2016 のステッカー

映画祭に絡めた綿密な戦略有り

映画製作者の方としては、北米であればサンダンス映画祭、SXSW、ヨーロッパではカンヌ、ベルリンなど、

それぞれの映画祭に特徴があり、それを捉えて戦略を練っていく必要(=どの映画祭でプレミア上映されるかは作品にとって重要な戦略となる)があるとのこと。

サンダンス映画祭は、かつてQuentin Tarantino:クエンティン・タランティーノなど新たな才能が発掘される場であったものの、近年は高額となったこともあり大作志向といった傾向も出ているそうな。

かなり狭き門であるので、各映画祭の応募を掛け持ちすることは一般的であるようで、

選考に漏れたからといって落ち込まず、また、選抜されたからといって直ちに大型契約に結びつくものではないので、一喜一憂しないことが大事な心がけであるとのこと。

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特別セミナー後の抽選会の模様(l to r : 通訳の方、Ms. Janet Pierson、進行役を務められた配給会社ピクチャーズデプトのプロデューサー 汐巻裕子さん)

といった具合、当初の予定を5分ほど押して質疑応答、抽選会を含め50分弱という尺でしたが、

一般のファンとしては映画製作が完了すると、試写会、ロードショーといった、ごくごく大雑把な流れしか理解していませんでしたが、

各地で開催されている映画祭に絡めて戦略的な流れを知ることとなり、映画界の内幕を垣間見る貴重な機会となり、思いのほか、語られる内容に関心を持てたセミナーでした。

 


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