オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オンライン売上高200億豪ドル突破、実店舗の5倍の速さで拡大

オンライン売上高200億豪ドル突破、実店舗の5倍の速さで拡大

” 今年6月までの1年間でオーストラリアのオンライン小売売上高が201億豪ドル(約1兆5,492億円)と、初めて200億豪ドルの大台を超えたことが、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の調べで分かった。

オンライン売上高の伸びは2011年に記録した約30%以来減速してきたものの、実店舗売上高の5倍の速さで拡大しており、全体の売上高2,969億豪ドルの6.8%を占めるという。4日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

6月の国内小売りのオンライン売上高は前月比で1.1%、前年同期比で16.9%それぞれ増加したのに対し、海外小売りは0.5%、0.9%増と豪ドル安が響いたようだ。

オンライン小売売上高のうち、国内の支出が80.1%を占めており、豪ドルが対米ドルでパリティー(等価、1豪ドル=1米ドル)に近づいた3年前の75%から伸びている。

また、年間売上高250万豪ドル以下のオンライン中小小売企業の売上高成長率は過去12カ月間で22.2%となり、全オンライン売上高の37%を占めている。

項目別では、メディアが前年同期比23.3%増(全オンライン売上高の16.5%)と堅調な伸び。

持ち帰り食品も、宅配ピザの注文アプリの展開などで56.1%増(5.8%)と拡大している。大手スーパーマーケットのコールズやウールワースが占める食品雑貨は、9.3%増(17.9%)となった。

一方、デパートは6月に前月比で2.2%減、前年同期比でもわずか1.7%増。これに対して、オンラインでのファッション売上高は昨年18.8%増加した。”(出典:NNA.ASIA

広大な国土ゆえ、オンラインショッピング市場が急拡大していくことに必然性も感じます。

因みに日本は、経済産業省が「平成27年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」で発表したところによると、

消費者向け電子商取引の市場規模は13.8兆円(前年比7.6%増)と、人口数の違いもありオーストラリアとの間で隔たりはあるものの(日本でも)成長市場となっています。

日本の場合、送料を支払うことに抵抗があったり、配達日指定といった世界の先端を行くサービスが確立されている印象ですが、

オーストラリアでは当面、国内市場の拡大が見込まれていることからコストに関する問題のほか、サービス面で充実が図られるほど、更に市場が拡大していくことと推量します。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

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上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の8月7日掲載分の記事です。
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