1年内に政策金利1%に下げの見通し
” オーストラリア準備銀行(中央銀行)は低インフレと失業率の悪化に対応するため、1年以内に政策金利を1%に引き下げる見通しで、その後は非伝統的な金融政策を始める可能性もある。
ナショナルオーストラリア銀行(NAB)のチーフエコノミスト、アラン・オスター氏がこう指摘した。
NABが9日発表した7月の企業景況感と信頼感指数は共に低下。それに合わせて公表した最新の政策金利予測でオスター氏は、2018年の豪経済見通しへのリスクを重視している。
同年には天然ガス輸出の増加が頭打ちとなるほか、住宅建設サイクルが下向きに転じるとみられている。
同氏はここ4カ月で2回の利下げで政策金利が過去最低の1.5%となったことに言及し、
豪中銀は「貴重な残りの金融緩和手段の一部を使うことに関しわれわれが考えていたほど懸念していないようだ」と分析。「追加利下げの可能性は高まっているように見える」と指摘した。
JPモルガン・チェースやモルガン・スタンレー、マッコーリー銀行も豪政策金利が1%に引き下げられると予想しており、NABも仲間入りした形。
今月2日に利下げが決まるまでNABは17年7-9月(第3四半期)まで政策金利が1.75%に据え置かれると見込んでいた。
オスター氏は、失業率を5.5%程度で安定させるには豪中銀が来年5月と8月にそれぞれ0.25ポイントの追加利下げを実施し中期的なサポートを強める必要があるとの見方を示した。
その後は「豪中銀が非伝統的な金融政策措置の使用を検討する可能性が出てくる」とみている。”(出典:Bloomberg)
先日の⤵︎ 利下げトピックから
立て続けといった感じの見通し記事ですが、
経済通との評価を受け、手腕を期待されているマルコム・ターンブル首相にとっては、当面、真価が問われる局面が続いくことになりそうです。