ドッグレース廃止法、覆る
” NSW州政府は11日、来年7月から施行予定のドッグレース廃止法を覆すと発表した。
代わりに、動物虐待のより厳しい罰則や繁殖上限の設定、レース場削減などを取り入れることで一致した。
ドッグレース廃止法は、過去12年で“競争力のない”グレイハウンド犬6万8,000頭が処分され、訓練士5人に1人が生きた動物を餌に使って訓練をしていたことが明らかになって導入された。
3か月前に同法案を発表以降、州政府は反対派やメディアから強い圧力を受けてきた。
昨年12月以降、同法やシドニーのロックアウト法を理由にベアード州首相の支持率も61%から39%に大きく下がっている。
州野党労働党のフォレイ党首は、「違反者を厳しく罰する必要はあるが、オーストラリアの生活様式を代表する業界を維持するべきだ」と述べた。
与党連合である国民党の議員数名も、自らの地方選挙区に打撃を与えるとして、労働党に賛同して同法に反対してきた。
今後、ドッグレース業界を新たに統治・管理する監視団体が設立される見通し。”(出典:JAMS.TV)
文字通りの二転三転という状況で、先月の NSW(ニューサウスウェルズ)州地方自治選挙↓
で示された民意があって、不可避の流れがあったのでしょう。
その根深さであったり、グレイハウンド・レーシングへの思い入れのほどは日本から理解しづらいところはありますが、
オーストラリアをよく理解する上では、一つ重要な要素ではありそうです。