直近の住宅事情(所有者割合、住宅価格、ローン支払割合)
” 住宅所有者の割合は、過去20年間に71%から68%に下落。ニューサウスウェールズ州よりも、ビクトリア州やクイーンズランド州で大きく下がっているという。
また住宅価格もシドニーとメルボルンで過去1年間に約10%上昇した一方、パースとダーウィンでは最大で7%下落している。
このほか、所得に対する住宅ローン支払いの割合は1981~2011年に、25~34歳の年齢集団で約0.5倍増、35~44歳の集団では2倍増となった。
世帯所得の25%以上が住宅ローンに消えているという。
また住宅ローン利用者のうち、初回住宅購入者の割合は16年8月に13.4%と04年8月以来の過去最低水準となり、長期平均の19.4%を下回っている。”(出典:NNA.ASIA)
時折、取り上げている住宅問題ですが、オーストラリアでのライフスタイルが羨望の対象される背景には、治安や住環境の良好さが大きな要因になっていると捉えています。
それに対するコストが一般市民の所得水準から乖離してしまうと、良さを享受されてしまう層が限定されてしまいます。
シドニー&メルボルンと、それ以外の都市で住宅事情が二分化されている印象も伝わってきますが、
オーストラリアらしいライフスタイルを実現させてくれる街(都市)がシドニー&メルボルン以外であるのなら、興味深いトレンドであるように思います。