一週間前に読み始め記をアップロードした『いっきに学び直す日本史』が、
全体の3分の1程度(33%/位置 No.8296)のところまで来たので、そこまでのおさらい。
今、差し掛かっているのは、安土桃山時代で織田信長、羽柴(豊臣)秀吉といったお馴染みの名前が時代の主人公。
電子書籍ゆえ、ページをめくれども、残りページ数の厚みを感じられず(笑)
「やっぱ時間かかるよなぁ」と、字面を追うことに注力されてしまっている(読み流している)感覚も強いですが・・
ところどころ気になる記述であったり、「これ重要だろうなぁ」と該当箇所をハイライトしたり。
時代の転換点、応仁の乱
例えば、応仁の乱 ↓
” 1467(応仁1)年、山名持豊は京都に軍勢を集め、官領を畠山政長から斯波義廉にかえさせた。失意の政長は、京都の上御霊神社に挙兵し、畠山義就を討とうとしたが、敗退した。
ここに、応仁の乱(1467〜77)の幕が切って落とされたのである。
・・中略・・
多くの守護大名が両軍に分かれ、10年にわたって戦闘を繰り返したのは、中央の権力を手に入れ、自家または自派の勢力を張ろうとすることにあった。
しかし応仁の乱の結果、室町幕府の権威はまったく失われ、その勢威も、山城一国を除いてほとんど及ばなくなった。
そのため、室町幕府と結びつくことによって領国形成を推進してきた守護大名は、うしろだてを失うことになり、実力のある守護被官や国人らが台頭して、守護大名は急速に没落していった。
・・中略・・
すべての旧勢力が衰亡の一途をたどったのに対し、守護被官・国人の中には、戦乱のどさくさにまぎれて在地領主としての力を蓄え、守護大名に取って代わって大名化する者があらわれた。
有力な名主を中心とする農民の団結も強まった。こうして、下からの盛り上がってくる力が、それまでの権力や権威に代わってくる風潮が一般化した。
この風潮を、貴族や上級武士は「下剋上」といって嘆いた。ここに、めまぐるしい勢力交代の中に、実力者が次々とのしあがり、しのぎを削りあう戦国時代へと突入していくのである。”(No.6903〜6941)
という歴史の転換点であったり・・
織田信長たる所以
” 応仁の乱後、約1世紀にわたって続いた全国の争乱に終止符を打ち、全国統一の方向を強力に打ち出して行ったのは、尾張の戦国大名織田信長(1534〜82)であった。
・・中略・・
信長は濃尾平野を勢力地盤とし、上京の後には、近江を基盤とした。濃尾平野は肥沃で商品流通も比較的さかんだった地域で、いわば中間地帯に属し、信長が戦国大名として成長するのにすぐれた地域であった。
・・中略・・
信長は軍事的にもすぐれた能力をもっていた。
尾張出身の国人的な土豪層を中核として家臣団を編成し、それをよく統制するとともに、制服地の領主に任命して、その地方の武士を支配させた。
その軍隊の装備がきわだって優秀だったことも威力だった。”(位置 No.8136〜8176)
といった日本史に名を残すことになった人物への言及といった部分は自然と注意深く読むようになります。
日本史に名を残した者たちの人間ドラマ
大学受験生に向け書かれた一冊であるがゆえ、ドラマ化されるような人間模様に力が置かれるというよりは
各時代の流れ、ポイントに力点が置かれた構成と感じられますが、
江戸時代以降、さまざま歴史上に名を残した人物が登場してくるであろうことから、そのあたりを楽しみにしたいと思います。