百田尚樹さんが描く、江戸後期に囲碁界で繰り広げられた「名人」を懸けた棋士たちの死闘:『幻庵 下』読了

百田尚樹さんの最新作『幻庵  下』読了。

『幻庵  上』を読了してから、

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しばしインターバルを挟み、再開してから429ページを(断続的な読書で)のべ六日で読了。

しっかり『幻庵  上』の設定が頭に入っていないところに、話しがどんどん被さっていくことに不安を覚えていたものの

時代を築いた棋士の生きざまに、鬼気迫る死闘に

316ページの物語主人公の井上因碩(幻庵)が、旅に出て賭け碁に遭遇したあたりから

一気にギアが上がった感じで物語に引き込まれ、以降、政治力が働くなどの巡り合わせから名人碁所を目指す戦いなど

専門用語が飛び交う文面から「囲碁について分かっていれば、もっと楽しめただろうなぁ」と感じたところは否めないものの

囲碁が隆盛を極めた江戸後期の多士済々の棋士たちの息詰まる攻防に、不遇の面はありながらも、それらの棋士の中から突出した才能を発揮し一時代を築いた井上因碩の生きざまに

計850ページ弱に及ぶ紙面を割いて描かれた人間ドラマを存分に楽しめました。

なるか?!独特の世界を再現する映像化

『永遠の0』に、

『海賊と呼ばれた男』など、

百田尚樹さんの作品は映画化されることも多い印象から

映像化が実現した際は、是非、劇場なり、自宅(DVD)でその世界観に浸ってみたいです。

 


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