kindleストアで次に読む本を物色していて、見付けた SiX SAMANAなる情報誌。
表紙に踊る「超激安!海外起業」の文字に惹かれて購入。
資本金10万円、月収600ドル稼いでストレスフリーな世界
読めば連載記事主体に、東南アジアに居住する猛者、トホホな話しが盛りだくさん(苦笑)
目当ての特集は、
” 就職だけが海外だけで金を稼ぐ道じゃない。セカ就なんて言葉が流行ったけど、後進国日本で日本人を現地採用する会社なんて、まずろくなもんじゃないので念のため。” (41%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当。以下同様)
方や
” 例え学歴や資金がなくても、海外で働きながら安らかに暮らすことは可能だ。・・中略・・
月収600ドルあれば、ほぼストレスフリーで人間らしい生活が楽しめる国はまだある。必要なのは、一歩踏み出す勇気だけ・・・・・・。” (41%)
起業の心構えとして
” どんなに物価の安い国だろうと一万円で起業は無謀すぎる。無謀な私が言うのだから間違いない。分別のある大人として、せめて十万円は用意して頂きたい。” (41%)
ほろ苦くも、ときに逞しき日本人たち
ここから実例の紹介が有り、
“怪しげな日本語を操り、バンコク初心者をぼったくりソープに案内してコミッションを取ったり、
麻薬にはまった日本人を警察に密告して小遣いを稼いだりといった副業家としても有名で、タイ人からも日本人からも相当な嫌われ者だった。” (43%)
といったバンコクのホテルのレセプションに巣食う曲者との駆け引きや
カンボジアのプノンペンの安宿
” 窓なし、ベッドとファンのみ、隣部屋との仕切りはベニヤ板という強制収容所の独房さながらの狭い部屋を、一泊2ドルという激安価格で提供。気合いの入った鉄人旅行者を多数受け入れていた。”(46%)
を舞台にした魑魅魍魎が織りなすストーリーなど。
ビジネスの種は、例えばホテルの扇風機のコンセントで電池を充電して、電池を買おうとするバックパッカーにレンタルするアイデアを実行に移し、こちらは大成しなかった模様も
10数年の後に、ミャンマーの激安手作りサンダルをカンボジアで販売するというアイデアを実践し、こちらは大当たり。カンボジアのサンダル王と呼ばれるまでに。
又は、カンボジア初のデリヘル店を思いついた日本人が、市場調査で有望な人材をスカウト、強奪するも、その娘に恋してしまい、、、な結末を迎えるエピソードなど。
アジアでスモールビジネスを志す者たちへ
といった様々な人間模様が描かれており、
” スモールビジネスは「ダメだ」と思ったら即撤退。これが鉄則だ。” (52%)
” 店舗形式の小売業が自殺行為とおわかり頂けたと思う。” (56%)
といった経験談に加え、特集の最後では
” どうか先人の失敗に学び、スモールビジネスで財をなして頂きたい。そのための要注意店は必ずしも多くない。そのための要注意点は必ずしも多くない。
・己の人件費を考えよ。滞在費以上稼げるの?
・設備投資しても、耐久性が悪いので元は取れない。
・自分のできる範囲外に仕事を広げるな。
・人を育てようとしたら負け。他人に頼るな!
・目立つと真似される。もしくはターゲットにされる。
・引き際が大切。
事業計画はしっかりと。スモールビジネスといえど、生半可な気持ちで始めれば大火傷のもと。しかし、リスクを恐れて成功は掴めない。” (58-59%)
といった他では聞けないようなナマナマしい視座を与えてくれる企画でありました〜