神田昌典さんが記す、押し寄せる波に合わせて変化していく時代:『成功の為の未来予報』2/2

 

書き途中となっていた『成功のための未来予報』を読了記の後半。

自分の「才能」を見付ける事からはじまる未来

今の時代認識、求められる心掛けとして・・

” 自分には才能があり、才能を使うことで、まわりを豊かにできることに気づかねばならない時代が、すでに訪れている ” (P75)

” これからの時代で活躍するためには、自分の才能は何か?それを問いつづけ、それを差し出しつづけることが大切になります。” (P75-76)

” 才能のない人は、いません。絶対に、いないのです。それを見いだすことをやめた人、、もがきつづけ、転がりつづけることをやめた人がいるだけなのです。” (P76)

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専門分野を決めて、海を越えて

「才能」が花開く舞台・・

” いま日本に住んでいる我々というのは、日本にいるだけでは、じつを言うと、大きな活躍ができません。” (P95)

それは、つまり

” 2020年に日本は、中間層の消費に関してみれば、全アジアのうちのたった1%弱の市場にしかならないよということなのです。” (P98)

” 英語はできないと、アジアに出ていくことができません。”(P104)

国内を例にすると・・

” これからは、たとえばカンボジア語ができる、マレーシア語ができる、というような特殊な知識をもっていることが、成功につながっていきます。

「ハラル」というイスラム圏の食品があります。イスラムの人たちの食生活では欠かすことのできないものですが、どのような戒律をもって、それを食べているかということを説明できる人は少ないでしょう。

けれども、そうした知識のある人が、これからの時代には重用されます。細かな分野での専門家が認められていくわけです。” (P109-110)

海外に出ようと思えば・・

” Facebookで「1いいね」を獲得するための広告費用は、日本では150〜200円ですが、東南アジア諸国では20円しかかからないといわれています。

つまりアジアで10万人に自分の名前が知れ渡るのに、かかるコストは20円x10万人=200万円というわけです。” (P140)

神田さんのご友人の中野博さんという環境ジャーナリストの事例では

” 「いいね」を押してくれた人に、自分が書いた日本語書籍の一部を英訳して、1ドル100円で販売すると、それを買ってくれる人たちも出てきました。

このほんのちょっとしたチャレンジで、、彼の世界は大きく広がりました。海外にいくときにFacebookで「こんどは○○に行く」と書き込むと、

その地域に住んでいる人から、「こちらをで講演をしてほしいんだけど・・・・・・」という依頼が来るそうです。” (P142)

” 自分の専門知識や、やりたいと思っていることを情報として、目的意識をもって発信した場合、東京へ飛び出すのも、世界へ飛び出すのもさほど変わりませんよ、ということです。” (P142-143)

神田さんが提示する「将来の生き方」

で、話しを再度、” 今の時代認識、求められる心掛けとして・・” に戻して・・

” 与えられた現在の環境のもとで、自分の信じる理想の未来を、いまから、小さなところから実践するのです。” (P146)

ここで、神田さんの考える将来の生き方に対して言及があり・・

” 決められた通貨を稼いで、それを使うことでしか生活レベルを高められない人は、年間365日、会社にいわれたままに働きます。

彼らなりに一生懸命働いて、やりがいもありますが、給料はなんとか500万円です。

それに対して会社の仕事に慣れず、会社を退職。好きな手品を仕事にしようと志した人がいるとします。

当然、いままでであれば、「おまえ、どうやって食べていくんだ」とクラスメートからはバカにされたでしょう。

しかし、自分の好きなマジックショーをやるために、養護施設をまわった。その結果、5万ネッツがもらえたらどうでしょう?

5万ネッツは普通の店では使えません。けれども、物々交換市場で、それを使って、新しく生まれた子どもに必要な、ベビー服からベビーカーまでの一式すべて調達したら、どうでしょう?

生活は成り立ちますし、また自分の才能を磨く時間は、ありあまるほど得られるでしょう。

すると普段から、児童養護施設の子どもたちに対して、どんな教育サービス、社会的サポートを提供できるだろうかと、思考し行動することに時間を使えます。

その結果、施設に寄付をしている企業のトップに直接的につながり、その企業のCSR(企業の社会的責任)プロジェクトを請負う仕事を始められるかもしれないのです。

・・中略・・

お金に頼らなくても、自分の才能を活かすことにより、金銭的および物質的な豊かさと、人々の応援を得られる社会になっているわけです。” (P147-148)

変わりゆく時代に、安定を得られる方法

再び、今の時代認識、求められる心掛け・・

” 宝くじに当たった人だけが成功していく。土地をもっている人だけが成功していく。制約はもはや消えてなくなってしまったのにもかかわらず、自分の手足を鎖でがんじがらめに縛りつけています。これでは自分の才能を磨きようがありません。” (P151)

” 生きていく上で、安定は重要です。でも安定は、いまいるところに座りつづけ、変化しないことによって得られるものではありません。

世の中が、この瞬間にも変化しているわけですから、僕らも、この瞬間にも変化しつづけることでようやく安定が得られるのです。

サーフィンと同じだよね。波が押し寄せているのに、その場所に浮かびつづけようと思っても無理でしょ。波が押し寄せているのであれば、波と一緒に変化していくこと。

そうすることで、自分の力は最小限でも、最高に楽しく、生きている実感を味わえるのです。

だから、これから安定するためには、自分の才能を最大限に活かしつづけることです。” (P152-153)

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人との違い、そこに才能は眠っている

本の結びでは

” 人と違う才能を活かすこと。それが、この時代の大きな変わり目の、大人の大切な仕事であると、私は思っています。” (P154)

” 自分にどれだけの誇りをもてているのか。自分の力を信じられるのか。それによって、どんな逆境にあっても、転がりつづけることができる。

それによって、本来の、ものすごい輝きをもった、自分自身に出会うことができるのです。” (P156)

と、締め括られています。

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人とは違う、自分だけの選択

165ページに及ぶ神田さんの「未来予報」で、神田さんの著書は、読みやすく書かれているのは、いつもの事ですが

高校生向けに語られた講演が本にまとめられている事もあり、その分かりやすさから胸にダイレクトに染み込んでくる言葉、考えが多く

こちらに転記する内容も1回にまとまり切らないといった展開に。

先日、出席した「ビジネスプロトタイピング講座」での学びもそうでしたが

>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱  <<

今は既に、「それぞれ一人一人」で幸福論を持たねば、幸せを実感出来ない時代。

自分が人と違う事は何か。

かのApple創業者のSteve Jobs/スティーブ・ジョブスの名言の中に「人との違いは何か。それが価値だ」

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といった一節があったものと記憶していますが、「同じ」である事を求められていたから、「違い」を掴んで、生きる道が築かれる時代。

これだけでも時代が180°、大きく変わってしまっている現実を叩きつけられますね。

 


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