アマゾン、メルボルン近郊に物流拠点に開設
” 米インターネット通販大手アマゾン・コムは7日までに、オーストラリア事業を今年のクリスマスをめどに開始する方針を明らかにした。
アマゾン・オーストラリアの運営には、アマゾン・ドイツのロッコ・ブローニガー消耗品担当責任者を任命し、同社初のオーストラリア国内の倉庫・物流拠点となるフルフィルメント・センターをビクトリア(VIC)州メルボルン近郊に開設する。地元各紙が報じた。
ロッコ・ブローニガー氏は、アマゾンのオーストラリア進出が数千人の雇用を創出し、数百万豪ドルを投資することで、
数千社の現地企業がアマゾンを通じて国内外で商品を販売するチャンスを開くとの見方を示し、可能であればクリスマス前に運用を開始したいと述べた。
フルフィルメント・センターは、主要幹線道路へのアクセスが良好なメルボルン近郊のダンデノンに設けられる。
センターの規模は2万4,000平方メートルとされ、さらに拡張の可能性もあるという。しかし国内最大の拠点はシドニーに開設予定で、9万平方メートル規模と予定されているが、米系不動産仲介大手CBREはいまだ用地を検討中とみられている。
■電子商取引最大の顧客はキャンベラ在住者
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の最新調査によると、オーストラリアで1人当たりのオンライン小売への支出額が最も大きいのは首都圏特別区(ACT)であることが分かった。
特に35~44歳の顧客による家庭用品や家電製品のオンライン購入が多いという。
オーストラリア全体では、今年6月までの1年間でオンライン小売の売上高は227億4,000万豪ドル(約2兆円)で、昨年同期比では7.6%増加し、小売全体の約7.4%となった。”(出典:NNA ASIA)
10月に完了するトヨタの自動車製造部門閉鎖に、
時期を同じく(撤退)するGMに、先行していたフォードと、自動車製造業撤退の憂き目に遭ったメルボルンにとっては
代替とは行かないまでも、雇用の受け皿としては明るいニュースですね。