神田昌典さんの頭の中、その発想法を学べる『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』読了

 

神田昌典さんの代表作の1つ『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』を読了。

60mins

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印象的であった、神田さんらしい希望を内包した発信が「あとがき」にあり

(本著で取り上げられている)”この戦略構築法は、あなたがビジネスにロマンを見出すことをお手伝いする本である。 ・・中略・・

ビジネスは、単なる金儲けの手段ではない。この現代で、社会を変革する最強のツール。それがビジネスなのである。” (97%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

” 歯車を噛み合わせれば、誰でも売れる仕組みはつくれる。それは難しい作業ではない。 ・・中略・・

いまの社会は、確固たる倫理観と思想を持ってビジネスに取り組む人を大量に必要としている。それだけ社会の変革が急がれている。” (97%)

” あなたにしか、できないことがある。だから、あなたはこの時代に生まれてきた。” (97%)

と、本書の目的及び読者への熱きメッセージ。また、終盤にも・・

” あなたは、何のためにビジネスをしているのか?儲けのためか?奉仕なのか?自分のエゴのためか?

それとも人々の約に立ちたいからなのか?顧客の笑顔が見たいためか?それとも世の中を見返してやるためか?

常に自分自身の心の光と闇を見直し、哲学を持ってビジネスに臨むことが、知識という力を持ったものの最低限の義務であることを肝に命じていただきたい。” (88%)

この事を意識して、本を読み進める際の理解を助けてくれます。以下、本のポイントとして感じられた点。

 

普通の人でも、商材の参入タイミングさえ見極められていれば軌道に乗る

” 経営者の優秀さと、ビジネスの成功は一致しない ・・中略・・ 事業への参入タイミングが、ビジネスの成功の鍵を握っているということだ。” (19%)

 ” ある商品を扱おうと思った場合、参入タイミングを予想するには、まずその商品が商品ライフサイクル上、現在どの地点にあるのかを知らなければならない。” (21%)

” 全体事業のうち、約八〇〜八五%の売上はライフサイクルの成長期でつくられることになる。したがって残りの七・五%〜一〇%ずつが、導入期と成熟期でつくられる。” (29%)

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Product Lifecycle

” 上がりのエスカレーターに乗る人は、顧客が商品を求めて、向こうから来る。あまり努力をしないでも顧客数が増え、またリピート購買も多い。

逆に、下りのエスカレーターに乗る人は、こちらから売り込みに行く。” (30%)

” 商品選択を的確に行なうことができれば、もっと楽に、楽しく、確実に商売ができるのである。” (30%)

” 商売が売れない原因のナンバーワンは、商品がわからないからである。 ・・商品・・

顧客に買ってもらうための一番目の作業は、小学生でもわかるように商品が説明されているか、という観点から見直すことである。それで八割方の商売は売上が上がる。” (32%)

例えば業態の流れを参考にすると・・

” 百貨店方式のライフサイクルが一巡すると、今度は、より安いものを求めるディスカウントに走る。これがダイエー、イトーヨードー堂等のスーパーが伸びた理由だ。

このSカーブが終焉すると、次は、より購買目的に沿った店を選択する。すなわち専門店がはやってくるのである。これがマツモトキヨシ、ユニクロという流れ。

その後は、単なる商品を買うのは限界に達して、エクスペリエンシャル・マーケティングといわれる体験型の店舗になる。これがヴィーナスフォートや、エクスピアリと呼ばれるようなエンターテインメントとの融合型店舗である。” (26%)

 

非営利組織(NPO)の時代

近代が脈打つ事として・・

” ピーター・ドラッカーは、著書『ネクスト・ソサエティ』のなかで、NPO(非営利組織)は、今後、大きく成長し、企業に代わるコミュニティの担い手になると言っている。 ・・中略・・

社会的ミッションを掲げることは、企業メッセージが第三者に伝わりやすく、しかも記憶に粘りやすいメリットがある。” (27%)

顧客は選び、切り捨てなければならない

顧客との関係性について・・

 ” 顧客ターゲットを明確に設定しなければ、顧客と感情的なつながりを持てない。” (39%)

” あなたのまわりに、必要なものはすべて転がっている。そのよい点を見つけて、磨いてあげる。それが一番手っ取り早く、憧れられる人を顧客にする秘訣だ。” (46%)

” 誰からも好かれる。しかし誰も魅了できない。顧客を魅了できる会社になるためには、自分に必要のない顧客を捨てることから始めなければならないのである。” (48%)

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ダイレクトマーケティングにおける戦略

戦略について・・

” 本質的に、戦略というのは他社と差別化することである。 ・・中略・・ 企業にとっては差別化が善であり、均質下は悪である。” (47%)

” 最強の競合戦略とは、戦わないことである。” (50%)

” 戦略とは自社の強みをさらに伸ばし、そして事業環境の変化の流れに乗ることである。” (60%)

” 価格は安ければ安いほどいいと思われがちであるが、それ以上に競争優位性につながるのは、価格に関する顧客へのコミュ二ケーション力である。” (60%)

” いまは幸せ状態の顧客に差し迫った必要性を感じさせて行動させることが、あなたができることの価値となる。” (81%)

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ビジネスの仕組みを築くうえで、ほとんどの人が知らない衝撃的な二つの事実・・

” 1.  頻繁なリピート購買が期待される商品の場合、粗利益は七〜八割以上(仕入れが七〜八掛けということではない、粗利が七〜八割!)なければならない”

2.  頻繁なリピート購買が期待されない商品の場合、初回購入の粗利額は一〇万円以上なければならない ” (63%)

350ページ超を経ての学び(まとめ)

これらは、神田さん専門のダイレクトマーケティングの手法によるものですが

” ダイレクトマーケティングは、ある意味で数字のゲーム。きわめてシステマチックな販売方法であり、この数字のゲームがわかれば、非常に速いスピードで成長することが可能である。” (71%)

売りたいもの、提供したいもの、商材の選択はその人自身のストーリー、思い入れなどによって異なってきますが

それが、売上の80〜85%を生み出す「成長期」にありさえすれば、やるべき事、走るべきレールが決まっている事。

そこに時代の要請として、NPOという斬り口、最も今風に表現すると社会起業家ですかね。

本著を読んで、実感した事。自分の文脈に沿って売るべきものを見付け、ダイレクトマーケティングの手法に則ってプロセスを消化していけば

起業後、約1年でその90%が終焉を迎えるという実情の10%の側に、すべからく行けるという事。

 


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