フィギュアスケーター 織田信成さんの著書『フィギュアほど泣けるスポーツはない』
の読了記のつづき。
松岡修造さんと盛り上るやっぱり熱い対談
織田信成さんのライフストーリーが、第一章&第二章で語られ、続いて、同じスポーツ界でキャラが被る?!ところもある
松岡修造さんとの熱血対談。
” 信成 幼いころの修造さんが氷に乗る機会があったら、フィギュアスケートを始めてましたか?
・・中略・・
修造 なぜなら、僕はフィギュアを「見る」ことが好きだから!もう一つは、アスリートとしての自分は、あんなに広い銀盤に一人で立つ勇気はないと思う。
信成 確かに、30x60mのリンクで、多いと1万人のお客さんが見てる真ん中で、本当にポツーンという感じなんですからね。 “(p181)
の部分にフィギュアスケーターが向き合う現実を感じたり、
” 信成 修造さんは挫折したことってあるんですか?
修造 挫折! この言葉は、織田さんと僕の対話の一番のメインどころですよ!だって二人とも挫折だらけでしょ!!
・・中略・・
修造 織田さんも数々の「しくじり」も含めて、弱い自分を出せるのが強みだと思う。僕はそればっかり出してるんですよ。
僕の「日めくり」カレンダー。あれは自分ができなかったから、メンタルが弱かったから、あのような言葉が出てくる。それは僕がネガティブだから作れたものなんです。”(p83)
挫折で盛り上るお二人に一気に共感できたり ^^
以降は、
” 羽生選手の場合、モチベーションの炎がずっと燃えているのです。絶望的な状況で自らを鼓舞して、「やってやるぞ」「必ず勝つ」なんて気持ちには、なかなかなれるものではありません。
そんな羽生選手なら、怪我からの復帰戦という状況ながら、オリンピックという大舞台でこそ、いっそう闘志を燃やして連覇を達成できるかもしれません。”(p111)
と平昌オリンピックの展望に、見どころに、また、
” 引退発表翌日の、僕の号泣が放送された後、「お疲れ様でした」と浅田さんに連絡しました。すると浅田さんから返信がありました。
すると浅田さんから返信がありました。「私まだ死んでないからね」
僕の、亡くなった人を悼むレベルの号泣に、ユーモアで返してくれたのです。
「だよね。ゴメン、泣きすぎたわ」
そう返すと浅田さんはさらに言ってくれました。「でも嬉しかった。ありがとう」
その瞬間、僕の気持ちは晴れ渡っていきました。”(p190-191)
戦友と称する浅田真央さんへの想い、交流秘話であったり・・。
本で感じる織田信成ワールド
後半、平昌オリンピックについて分量を割かれているので、
本書↑に触れるベストタイミングは、直前である今(2018年2月上旬)がベストと思いますが、
それを差し引いても、フィギュアスケーターの凄み、何より織田信成さんの愛されるキャラに存分に触れることの出来る一冊であると思います ^^