オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所: 地下に広がる「オパールの都」クーバーペディ

地下に広がる「オパールの都」クーバーペディ

” オーストラリアのクーバーペディは一見何もないような街に思える。しかし、実は地下に広大な世界が広がっているのだ。

オパール鉱山で働く人々は暑さから逃れるために地下に家をつくり、そこでコミュニティーをつくって生きている。

クーバーペディは、正直ぱっとしない街だ。建物と砂山が点在するだけで、スチュアート・ハイウェイに分断された灼熱の砂漠に囲まれている。

街の名前は先住民の言葉「穴に住む白人」からきているが、それはまさに適切な表現だ。なぜなら、3,500人いる住民の半分以上が地下に住んでいるのだから。

住居、レストラン、そして教会までもが地下にある。「一見、ゴーストタウンのようです」と写真家のタマラ・メリノは語る。「実際には、地下に文化があるのですが」

クーバーペディは「オパールの都」を名乗っており、独自の統計によれば世界のおよそ70パーセントのオパールを生産している。オパールの生産は1915年に金探鉱者の10代の息子がオパールを発見したことから始まった。

その2年後、大陸横断鉄道が一攫千金を目指す人々を運んできた。荒地であり、夏は117℉(約47℃)を超えることもある焼け付くような気温のため、人々は暑さから逃れるため、地面を掘って地下に家をつくるようになった。

時が流れ、ほとんどの人は立ち去ったが、たくましいわずかな人々はいまだにオーストラリア公認の宝石を地下から掘り出し、世界中のブローカーや宝石商に売り続けているのだ。

南オーストラリアのアデレードから北に525マイル(約845km)進んだところに位置するクーバーペディへたどり着くには、ある程度の努力が必要だ。

メリノは2015年11月に彼女の車がパンクしたときにこの街を見つけた。

彼女とボーイフレンドがしばらくここに留まることにしたところ、5日後にある家族が地下50フィート(約15m)にある彼らの家へ招待してくれたのだ。

メリノがトンネルを降りているとそこは別世界のように感じられ、あまりにも魅了されて2週間以上も過ごした。そして彼女は3月にさらにもう1カ月過ごすために戻ってきた。

発電機とソーラーパネルで発電をし、空気は通気孔から取り入れる。飲料水は15マイル(約24km)北にある地下水脈から手に入れる。

ほとんどの人は採掘と観光業で生計を立てている。『マッドマックス/サンダードーム』やオーストラリア版『トップ・ギア』のとある回はここで撮影された。

クーバーペディは絆の強いコミュニティーをつくっているが、孤独や孤立を好む人々もいる。メリノは、宝を守るために鉱山で寝泊まりする人々の話を聞いたこともある。

彼女は地下の家に何年もひとりで住んでいるという男に会った。「彼は自分の声が壁にこだまする音しか聞こえないんです。彼にとってはそんな生活こそが自由なのです」と彼女は語る。

彼女が撮る、暗く塞ぎこんだような写真は、しばしば閉所恐怖症を感じさせる。それはオパールの都の地下に広がる世界の一瞬をとらえているのだ “(出典:WIRED.jp

クーパーペディは以前

<< 2016年10月22日投稿分:画像は記事にリンク >> 南オーストラリア州の地下都市クーパーペディへの誘い

記事にしていましたが、

知られざる世界への誘(いざな)いといった吸引力の強い記事につき、改めてピックアップしてみました。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

スクリーンショット 2015-12-30 22.46.27
Facebookページ:オーストラリア ライフスタイル&ビジネス 研究所(画像は記事にリンク)オーストラリアに関する情報を日々発信しております。是非、いいね!を宜しくお願い致します。
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の2018年2月20日掲載分の記事です。

オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。


Comments

comments