日本総合研究所会長、多摩大学学長で 寺島実郎さんの『ジェロントロジー宣言「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』刊行記念
特別講演に参加。
時代を紐解く実態とキーワード
「人生100年時代」とは
今月参加した三戸政和さんの講演☝️でも掲げられていたキーワードで、今後の潮流と考えられますが、
寺島実郎さんの切り口は、
世界各国でシルバーデモクラシーのパラドックス(分断と解釈)が起こっており、
例えばイギリスではEU離脱に関する国民投票で高齢者の多くがEU離脱を支持した一方、若者はEUに留まる意思を示した。
日本ではアベノミクスに対する評価(株価水準)から高齢者の支持は高い一方で、若者の支持は低いという実態。
また、時代に求められているキーワードとして、ソーシャル・エンジニアリング:Social Engineeringを上げられ、
定年退職で行き場を失った(高学歴ほど)団塊の世代が、行政や金融機関でクレーマーと化していること実態に、
これらの人たちが堂々とした形で参画できる枠組みの必要性などへの言及がありました。
人生100年時代の道しるべ
分断に関しては先日読了した高城剛さんの👇著書で
全世界的に指摘されている実態。
丁度1年前以来の寺島実郎さんのご講演で
今回講演前は、耳慣れぬ(初めて聞く)「ジェロントロジー」なる言葉に冷めた感じもありましたが、
50分と限られた枠で端的に現代の社会構造が説明され、然るべき解決策も明示され、納得感(満足度)高い講演でした。
なお、ジェロントロジーの一般的な和訳は「老人学」ですが、寺島実郎さんの解釈は既述の論点に沿って「高齢化社会工学」。
講演に前後して対象書籍の『ジェロントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』を読み進め
読了間近のところまで来ているので、早々に論旨をまとめたいと思います。