2015年1月に『こもる力』を上梓される市村よしなりさんの『売る!アイデアの作り方のすべて』を読了。
市村さんといえば、現在、受講中の神田昌典さんが世話役を務められているビジネスプトロタイピング講座 のメンバーに選抜して頂いた方で
実際、講義を受講させて頂く機会にも恵まれました。
>> 市村よしなりさんに学んだ分かりやすい起業:神田昌典ビジネスプロトタイピング講座 その五 <<
直近の流れを考えると、2014年にご縁を頂いたキーパーソン。来る新刊のプロジェクトでもメンバーに加えて頂いております。
小学生の頃から真の起業家に至るノウハウの蓄積
本著は『こもる力』の陰でボツとなってしまった企画が電子版としてリリースされたもので
小学生の頃から起業され収益を出している市村さんが
” 私は自分が手掛けてきたようなビジネスを生み出すもとになったさまざまなアイディアがどのように生まれたのか、
まとめておく必要があると感じました。” (4%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)
とのお考えをもとに綴られた一冊。
マインドセット、習慣、実践法
本は読みやすく、内容は要点的に簡潔にまとめられているせいと考えられますが
マインドセットの部分では
” 何かを発想しようと思ったときに、常に邪魔になるものがあります。それは、あなたが持っている今までの「価値観」です。” (10%)
” 今までの価値観の上には、新しい発想は出てきません。価値観が変わらない以上、同じような発想ばかり出てきてしまうのは、
無理がないことなのです。脳は常に「安全」であり「安心」な状態であることを無意識のうちに求めています。” (10%)
との前提から、本では「安全」「安心」の脱却法であったり、市村さんが日々実践されている
” 私はいつも、1日30個くらいの「あったらいいな」を考えるようにしています。それを続けていくと、年間で1万は超えるじゃないですか。
その中でおそらく、10個ぐらいは本当にビジネスになるものがあると思うんです。”
との習慣の重要性などに言及。その中で例えば・・
” あなたにとっての「困った」を解決するためのアイディアは、すぐにビジネスになる可能性が高いのです。” (16%)
” 自分が今困っていることを解決するようなビジネスを思い付いたときには、
その瞬間にすぐ書き留めておいて、できるだけ早く、実現可能かどうか精査したほうがいいのです。” (17%)
と、ここは経験談に基づいての助言が本で紹介されています。
「新しき」の育て方、創り方
その他、アイディアの膨らませ方については「ドラえもん」に登場する6人のキャラクター(のび太、しずか、スネ夫、ジャイアン、出木杉、ドラえもん)になりきってみるアプローチであったり
アイディアをビジネスに落とし込む手法は、
・足す、付け加える
・取り除く、分ける
・逆転させる
・流用する、修正する
・長さ(時間)を変える
・金銭価値の変更
の6つだけです。(34%)
と、得られたアイディアを如何にビジネスに昇華させるかのアプローチ法などについて、シンプルにまとめられています。
経験に裏付けされたリアリティ
シンプルながら本書で深みを持つのが、それぞれ市村さんのご経験に紐付いたものである事。
電子書籍でモニターに映される二次元の世界が、内容を実践する事で、起業の起点に立つことを手助けしてくれる指南書との感想を抱きました。