神田昌典さんが教えてくれる一人一人が持つストーリーの力:『ストーリー思考』読んでのおさらい後編

 

先日、レヴューの前編をアップした神田昌典さんの『ストーリー思考』を読了。

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描いたストーリーに生ける者に吹く風

本では、人生の中心にストーリー(物語)を置いてから展開される威力について説明されていますが、それは・・

” 誰もが生まれたときから慣れ親しんでいるコミュニケーション方法である「物語」には、

人間の才能を解放して底知れない力が潜んでいる。” (p10)

ため。その物語の構成は・・

” 毎日のように新しいドラマや映画が公開されるなか、物語というのは、千差万別であるように思えるのだが、

実は、ほとんどの物語は(中略)「出立・離別」「試練・通過儀礼」「帰還」という三部構成の形式をとっているのである。” (p175)

そして、物語は・・

” 物語を創作するこは、新しい世界へ旅立つ、あなた自身の予行演習なのだ。そのため、こうして物語を書きおわった時点で、

実は、すでに、何らかの変化が起こりはじめていることが多い。” (p176)

なお、(ストーリーとは)

” ストーリーとは、価値あるメッセージを、文化や思想、世代の違いを超えた広範な対象に広めていくために、

誰もが意味を感じられる共通イメージや隠喩(メタファー)を使って伝えていくクリエイティブな試みだ。

同時に、多数の視点がぶつかり合う複雑な内容を整理し、筋道をたて、わかりやすく伝えていくロジカルな試みでもある。

すなわちクリエイティブ、そしてロジカルな思考の双方が要求される、総合的知性の結晶なのだ。” (p223)

” ストーリーを、現実の課題を解決していくために使うアプローチがあるということを知ったものは、

望む未来を一気に引き寄せることになる。なぜなら、仕事では今まで趣味として切り離していたすべての世界  ー

映画、ドラマ、舞台、スポーツ、ゲームといったエンターテインメントは、極めて良質な問題解決、課題達成のための手段(ツール)と資産(リソース)になりはじめるからである。” (p223)

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ストーリーを実現する一歩、一歩

以上、ストーリー/物語の持つ潜在性について言及されている箇所ですが、それを受け継ぐ形で、行動する事の重要性が説かれており・・

” ここで人生を振り返っていただきたいのだが  ー  あなたは、どんなときに、今の自分を創りあげた、最も重要な学びを得ただろうか?

この問いに対する、私(神田昌典)の答えは明らか  ー  自分で「発想」したことを、自分で「実行」し、「結果」を出したという体験こそ、最も大きな学びとなる。

他人に言われたことではなく、自分で思いつき、決めて、動き、そして形にする  ー

そういう思いついてカタチにする経験が、人生のうち、ほんの1回でもあれば、障害や困難をどう乗り越えればいいのかを体験しているので、次の冒険に再びチャレンジできる。 ・・中略・・

重要なことは、自分で思いついたことを、カタチにすることだ。” (p225)

” 実は、「思いついてカタチにする」、すなわち「思考を現実にするプロセス」を知っているものは、

自分を変容させられると同時に、まわりのものを変容させられる力をもつ。” (p226)

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そしてストーリーを描いたものに対しては・・

” この時代においては、世界を変えるなどということは、野望ですらない。実のところ、世界を変えるなど、懸命になる必要もない。

なぜなら、もはやそれは、日常だからだ。世界が変わっていく方向に、あなたが希望の旗を立てるだけでいい。

そうすれば、押し寄せてくる波の力で、自分の生まれもった才能は、あなたが思ったより、よほど遠くへ行く渡っていく。 ・・中略・・

そうした情報技術のインフラが、地球上すべてに築かれ、世界がひとつになるという夢物語が現実になっている時代に、私たちは生まれ落ちたのだ。

この時代に、大きな夢を描き、どんなに小さくてもいいから、一歩踏み出しはじめることは、人類にとっての大切な歴史を創ることになると、私(神田昌典)は思う。” (p242)

 

フューチャーマッピングを使って、動かす未来

最後は、大いなるスケールが描かれていますが、人それぞれ生まれもった才能を活かし、社会、未来に還元すること。

それには、まず自分自身のストーリーを描くこと。そのツールとして、本書で紹介されているフューチャーマッピング

実証例が多く、大いなる役割を果たしてくれる事になりそうです。

『ストーリー思考』を読了した立場としては、そのはじめの一歩を経て・・次は、頭の中に浮かんでいるストーリーをフューチャーマッピングに落とし込むことですね。

 


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