百田尚樹さんの『今こそ、韓国に謝ろう そして、「さらば」と言おう』を読了。
もとの『今こそ、韓国に謝ろう』👇
をだいたい2年前(2017年6月)に読んでいたものの・・
本書を読み始めると、だいたいの内容を忘れてしまっていることに気づかされ、
今一度、遅々として発展の兆しが芽生えない日韓関係について復習的な意味合いを持つ読書となりました。
守られるべき名誉
本書の価値は巻末、本文庫版での加筆対象の「解説」で有本香さんが書かれた
” 我々の先人はけっして悪逆非道な侵略者ではなかった。今までそういう嘘を学校で教えられ、メディアから吹き込まれて、悲しい思いをし、罪悪感に苛まれてきた人たちは、今後は胸を張ってください。”(p272)
に集約されていると実感しましたが、新たに得られた学びでは同じく有本香さんの
” 朝鮮人をさんざん助けた福澤が、挙げ句に「脱亜論」を書いた。このことから私たちはとっくに知っていなければならなかったのだ。韓国とは距離を置くべきだということを。”(p275)
の一文に、「何だ、その時から全然変わっていなかったのかと・・」。
火を点けてしまった日本の罪
そして今日(2019年3月27日)も、
片膝落とされる記事に触れ、溝の深さを感じざるを得ないですが、
有本香さんの「解説」に至るまでには、百田尚樹さんの
” 吉田は翌一九八三年、『私の戦争犯罪』という本を出版し、済州島において、日本軍の兵士十人とともに、・・中略・・ 慰安婦にした、と書きました。
同年、朝日新聞は「人」欄で、吉田清治を紹介しました。
・・中略・・
韓国が日本に対し、朝鮮人慰安婦への謝罪と賠償を求め始めるのは、これ以降のことです。
つまり、この問題は吉田清治と朝日新聞が火をつけた問題と言えます。
なお、吉田清治の証言はその後の調査ですべて嘘とわかり、吉田自身、歴史家秦郁彦のインタビューに、「「私の戦争犯罪」は小説です」と答えています。
その際、「本に真実を書いても何の利益もない」と嘯いています。”(p230-231)
といった具合で丁寧に史実、ことの顛末について(一部、百田尚樹さんの推量を含め)辿られており、
TV、新聞ではなかなか包括的な学びを得づらい日韓関係について学び、そして考えさせられる内容となっています。
なお、本書のタイトルに展開されている論の軸は
” 私たちの父祖が良かれと思ってしたことは、彼らにとってはすべて「余計なお節介」だったのです。”(p11)
に沿ってのこと。
投げ込まれた直球
「あとがき」に、
” 私はこの本を英語とハングルで訳し、無料のサイトに上げようと考えています。”(p264)
と記されていますが、
百田尚樹さんがレギュラー出演されている「真相深入り!虎ノ門ニュース」での続報によると、
韓国の出版社が(韓国語版の)出版に名乗りを上げているとのことで、
内容からして容易ではないでしょうが・・ 出版に漕ぎ着け、韓国内でどのような受け止め方がなされるのか、大いに興味あるところです。