先週、中間記👇
をアップロードした『レスラーめし』を読了。
後半に登場するプロレスラーも
・長与千種
・オカダ・カズチカ
・藤原喜明
・長州力
・ダンプ松本
・武藤敬司
・天龍源一郎
・小林邦昭 x 獣神サンダー・ライガー
という豪華な顔ぶれ。
日本中のおいしいものを食べ尽くして・・
読んでいて、概ね共通するのは新人の頃の食えない貧しさに、
” 長与 選手が多かった時代なので、そもそも試合に出られないんですよ。第1試合にすら入れないとひもじい思いが続くんです。
そうなると目黒不動前の商店街で「はぎれ」って言うんですかね、キャベツの端とかをいっぱいもらってくるんです。
ー こう言っちゃなんですけど、ウサギの餌みたいな・・・。
長与 ウサギの餌の方が全然いいですよ!あの街で生きていく術を覚えましたね。知恵をフル回転して、どうやって生きていくか考えました。”(p200/長与千種)
ジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さん等の付き人になると
” ー 猪木さんの付き人として身近なところにいたということは、全国のスポンサーと一緒においしいものをいろいろと食べられたのでは?
藤原 あったねぇ。当時は全国にスポンサーがいっぱいいて、くっついていってさ、肉とか魚とか、みんなすごかったよ。
最高級のものを出してくるからな。だからいろいろなごちそうを食べられるけど、気ぃ使うからな。「おいしい」とか味わってられないわな。”(p255/藤原喜明)
食生活に上限がなくなるという月とスッポンぶり ^^ そんな中、落差ありながら印象に残ったのは
” 中野 1ヵ月くらい日本中のおいしいものを食べていて、いざ東京に帰ってきてなにが食べたいかなって思ったらごはんと納豆、あと味噌汁。それだけでいいんですよね。
おいしいものを食べ過ぎちゃって、やっぱりこれだ!って。フフフ。”(p116/ブル中野)
の「結局、そうなのかぁ」と感じさせられた一文。
13人のプロレスラーを400ページ超に及んで
食が切り口となっている点、数多のプロレス本と一線を画していますが
” ダンプ ファンも自宅だったら大丈夫と思うのか「サインもらえませんか」って色紙持ってくるのよ。
でも「ダンプ松本は実家にいるときは優しい」って思われるのもいやだから「家まで来るなー!」って色紙を玄関から投げなくちゃいけないんだよね。それをお母さんが拾わなきゃいけないわけよ。”(p318-319/ダンプ松本)
といったレスラーの生きざまに触れた記述も点在、やはり楽しめる構成となっており、
プロレスファンにとっては、実に400ページ超に及ぶ楽しめる読み物です ^^