フライトセンター、予約手数料廃止へ
” オーストラリアの旅行代理店大手フライトセンターはこのほど、ウェブサイト上で行われる予約に課されていた予約手数料の徴収を廃止すると発表した。
国内の旅行業界では、米民泊仲介大手エアビーアンドビー(Airbnb)やBooking.comが予約手数料の廃止を決めており、これに続く形だ。オーストラリアンが伝えた。
フライトセンターは現在、国内線の予約では一人当たり9.99豪ドル(約749円)、国際線では21.95豪ドルを徴収している。
フライトセンターの共同創立者の一人、ターナー氏は、同社のオンライン上の代理店およびレジャー旅行のウェブサイトにおける売り上げは堅調だとする一方、
予約手数料を廃止することにより、確実に多数ある他社のウェブサイトより安い価格を提供することが可能と説明した。
一方、エアビーアンドビーは先ごろ、新たな提携相手に対し予約手数料の一部を廃止する方針を明らかにしている。
同社は宿泊施設のサプライヤーに対する手数料を値上げしており、これが予約手数料の廃止分を相殺する見通しだという。
米旅行予約サイト大手エクスペディアのパル研究開発部長はオーストラリアン紙に対し、旅行業界において予約手数料は一般的ではないとした上で、
「エアビーアンドビーは予約手数料を廃止することでブランド力を高めるとともに、市場で注目を集めたいのだろう」と述べた。
ただ、エアビーアンドビーは業界内でさらに大きな存在感を示したいと考えているのかもしれないが、
既存のビジネスモデルでは必ずしも成功にはつながらないとの見方を示している。
エアビーアンドビーは今年3月、ホテルの予約プラットフォームであるHotelTonight.comを4億豪ドルで買収。
従来型のホテルやブティック型の宿泊施設の拡充を図っている。”(出典:NNA ASIA)
オンラインで利便性が向上した片側で、ときに得体の知れぬ手数料が複数計上されている場合があり、納得感下げる要因となっていますが、記事で示されている方向性が進み「透明性が高まればなぁ」と感じた次第。