今月(2019年6月)は、楽しみな予定が多かったひと月でしたが、
その中で最も待ち遠しくしていた POWEL HALL 2019 〜 New Journey Begins 〜 こと長州力選手引退試合へ。
開場時間丁度に会場の後楽園ホール前に到着すれば、長蛇の列。
「やっぱり、みんな、そうだよなぁー」と熱気を感じながら
UWF系列にK-1をはじめとして格闘技観戦は数十回レベルで経験があるものの念願の初の後楽園ホール入り。
入口脇に展開されている各団体の物販スペースのごった返しぶりに更に熱気を高められ、
そんな中、予期せぬ流れから開演前にメインイベンターにして長州力選手の永遠のライバル藤波辰爾選手と記念撮影。
早くも訪れた今日のハイライトの一つでした ^^
気づいていなかった「初」
感激は一旦小休止させ、しばしメインイベントまでの試合観戦。
そういえば「今日展開されているようなプロレス観戦も人生初かもなぁ」と、
シュートスタイルに傾倒していた自分にとっては、もっぱらTV鑑賞であったプロレスの原体験が、今更ながらにして目の当たりに出来たことが新鮮。
メインイベントに近づくにつれ、試合の中身に技の超人度も増す感じで、思いのほか見入らされていました。
20:00過ぎにセミファイナルが終了し、場内に「メインイベントは20:20頃」とアナウンス。
遂に迎えるファイナルの時
準備万端、場内が暗転し、まず来賓として天龍源一郎さんの入場があったり、
実況ブースの辻義就アナウンサーが映されたり、リングアナウンサーは田中ケロさんと・・
続々と繰り出される仕掛け?に、否が応でもボルテージ高められました。
更に武藤敬司選手に始まる選手入場が圧巻で、
先月(5月)の長州力選手との飲み会⬇︎の席で
「長州さん、POWER HALLがかかってもすぐ出てこないで下さいね」とファンからの要望があったにもかかわらず、
そそくさといった感の即入場で 「これも(長州さん)らしいなぁ〜」と ^^ その辺りから時の流れはアッという間でした。
刻一刻と過ぎ去ってしまう貴重な瞬間
ゴングが鳴らされてのいきなりの長州力選手対藤波辰爾選手にはシビレましたし、
続いてタッチを受けたこれが復帰戦となった武藤敬司選手も、「(改めて)役者が揃っているなぁ・・」と。
リングに集中していると時が過ぎていくのは瞬く間で
「えっ、もう終わっちゃう??」と真壁刀義選手にサソリ固めを決めた際は
場内から真壁コールが沸き起こったり・・ 最後は形勢逆転で真壁刀義選手が、
空中殺法(キングコングニー)連発で長州力選手からピンフォールを奪っての遂に迎えてしまった最後の瞬間・・。
その後は、レスラーの引退のお約束のテンカウント・・ではなく、ご本人からの万感の思いのこもった自然体のご挨拶に、
唯一勝てなかった相手=奥さまや
専修大学の後輩でもある馳浩衆議院議員がリングに呼ばれて迎えたお別れの瞬間。
・・2018.5・・2019.6.26。
と、思い入れを込めて書きましたが、実は長州力選手の戦いは、1995年10月9日、東京ドームの安生洋二選手戦以来。
この日を迎えた導火線は、
昨年5月(2018年)に『真説・長州力 1951-2015』を読んでから、ぐ〜っと興味、好奇心が掻き立てられた長州力選手の生きざま。
長州力選手がリングを降りてから場内で流された映像の最後、マサ斎藤さんとのツーショットに
『真説・長州力』にある一文が
” 猪木のほかに、どうしても取材をお願いしたいと何度も交渉して断られた人間が二人いる。一人はマサ斎藤だ。
斎藤には長州が彼について話している部分の原稿を添えて手紙を送っていた。長州は何度か「マサさんは取材に応じた?」と尋ねてきた。
斎藤の妻と交渉を重ねたが、長州については話したくないと言っていると断られた。そのことを伝えると長州は寂しそうな顔をした。”(p482)
思い出され、何ともジーンとさせられ
余韻とともに印象的な瞬間として胸に刻まれました。長州力選手、鮮烈な生きざまを示して頂きまして有難うございました!