ブリスベンの写真家マイケル・マーストン、虹色の飛行機雲を撮影
“(CNN) 雲の中を駆ける航空機。その後方には色鮮やかな飛行機雲がたなびき、空を虹色に染めている――。
この驚くべき瞬間は、オーストラリア東部ブリスベンを拠点にする写真家マイケル・マーストンさんがとらえた。マーストンさんは目を奪う航空関係の画像や動画をソーシャルメディアに投稿している。
マーストンさんが航空機写真を撮り始めたのは約3年前。
パートナーのトレイシーさんがカンタス航空の客室乗務員のため、搭乗機が月を横切る光景を撮影できたらすてきだろうと考えた。
試しに太陽や月を背景に写真を撮り始めたところ、すぐに他の現象に気付いた。
マーストンさんはCNNの取材に「大気の状態がちょうど良い時に航空機が上空を通過すると非常にきれいなことに気がついた。水蒸気によって機体の後方に虹ができていた」と振り返る。
ドイツ航空宇宙センターの専門家によると、航空機が高高度を飛ぶ際、気圧と気温は低下する。このとき大気中に十分な湿度があれば、機体後方の水蒸気が凍結して氷の結晶が生まれる。
米航空宇宙局(NASA)の科学者は氷の結晶ができる理由について、排気の粒子の周りに冷たい空気が凝結するためと解説する。
「レインボー効果」が起こるのは、結晶が太陽に対し一定の角度に並んだ時だという。
2019年6月、マーストンさんはこの現象を動画に撮影。カタール航空のボーイング777型機が虹の飛行機雲を引きながらブリスベン上空を飛ぶ瞬間をとらえた。
虹の飛行機雲を写真に撮ったのは初めてではなかったが、動画に収めたのは初だった。
写真と動画はあまりに鮮やかなため加工したようにも見える。
だが、マーストンさんは偽物ではないと強調。それを証明する生ファイルを残しており、過去には否定派を沈黙させる目的でフェイスブックの個人アカウントにファイルを投稿したこともあるという。
科学的に興味深い現象ではあるものの、肉眼ではっきり見える可能性は低い。その理由は単純で、航空機は通常非常に高い場所を飛ぶためだ。
「撮影には専用カメラが必要」とマーストンさん。数カ月前にはついに、トレイシーさんの搭乗機が月を横切る様子を撮るという夢を実現した。
どの写真もマーストンさんの誇りだが、こうした成功の陰で失敗も数多く経験した。
「少し釣りに似たところがある」「何かをとらえるスリルが醍醐味(だいごみ)だ。出かけたのに少しも成果が出ない苦悩もある。達成感はあるが、同時に間違いなくイライラが募ることもある」
マーストンさんはフェイスブックの個人ページに写真を投稿するだけでは飽き足らず、航空機写真を専門に扱うソーシャルメディアサイトも開設した。
インスタグラムのページやフェイスブックの業務用プロフィルも作成している。
ソーシャルメディアでの活動をきっかけに偶然の出会いも生まれた。
ニュージーランド航空の機長が操縦機を地上から撮影したマーストンさんの写真に気づき、連絡をくれたのだ。
そんなマーストンさんだが、まだ撮影に成功していない写真もある。
ぜひ撮影したいのはボーイング747型機が月の前を飛行し、虹の飛行機雲を引きながらブリスベン上空を飛ぶ写真だ。
「本当に驚きの写真になるはず」「カンタス航空便であればなおのこと良い。オーストラリア人であり、パートナーがカンタス航空に勤める私にとって、素晴らしい経験になるだろう」と話している。”(出典:CNN.co.jp)
Yahoo!でも日曜夜のヘッドラインを飾っていましたが、
>「レインボー効果」が起こるのは、結晶が太陽に対し一定の>角度に並んだ時だという。
>「撮影には専用カメラが必要」
など、様々な条件が重なっての奇跡の瞬間。
Truly amazing and very beautiful rainbow cotrails
記事では撮影主のMichael Marston:マイケル・マーストンさんが、他でも奇跡を起こしていることに言及されており、それらに好奇心を掻き立てられました。