先週、中間記をアップロードした
中間記後、読み進めた
4R 肉体スイッチ
5R モチベーションスイッチ
6R 最強スイッチ
7R 未来スイッチ
中、後半で印象に残ったところを抜粋すると
” 世界のボクシングビジネスの世界では、軽量級は、まだ市民権を得るに至っていない。中量級、重量級とは人気もファイトマネーの桁も違う。
・・中略・・
しかし、世界で軽量級ボクサーに持たれている固定観念を破壊していかねば面白くない。
スーパーバンダム級以上に階級を上げたとき、スポンサーフィーも含め、1試合の総収入の10億円越えは目標に掲げたい。”(p102)
というボクサーとして近未来に視野に捉えていることに、
“「井上さんみたいに人を嫌いにならないにはどうすればいいんですか?」大橋ジムの寮生から、ごくたまにそんな相談を受ける。
僕は、こう答える。「自分を好きになることだろう。自分に自信を持ち、人を羨ましいとか、他人との比較をしないこと」
別章にも書いたが、父の教えがそうだった。自分は自分、人は人、他人と比べることをしなければ、誰かを嫌いになることなどないのだ。”(p195)
という内側に、
私のようなキャリア後追いの立場としては、分かりやすく井上尚弥選手のボクサーとしての凄みに、人間性に触れられる内容となっています。
ブレること強さの源泉
そんな中、最も感じたのは
” 井上尚弥という人物は、両親がいて拓真がいて浩樹がいてこそ成り立っている。だから負けられないのである。”(p172)
に、
” 実家の部屋には、こんな張り紙がしてあった。「言われた課題をスパーで修正できなければやめさせる」
やめさせるとはボクシング界を辞めさせる。引退させるという意味だ。”(p146)
と、本書ではしばし「井上家」という呼称が登場しますが、
井上尚弥選手の強さの源泉が、専属トレーナーのお父様を中心としたご家族の絆の強さから成り立っている点、よく伝わってきたことで、
本来であれば主戦場をアメリカに移しての飛躍を目撃していたであろうこのタイミング、コロナ禍でしばし小休止を余儀なくされましたが、
世が正常化した暁には、更にモンスター然とした井上尚弥選手のボクシングを目の当たりに出来る瞬間が、より楽しみになりました。