週中に、中間記⬇︎
をアップロードしたトンプソン ルーク元選手の『トンプソン ルーク』を、(2020年4月)に読了。
(中間記後に)読み進めた第5章以降、ラグビーワールドカップ2015に関して、
前任のジョン・カーワン ヘッドコーチ時代から一段も二段も上げられたギアで刻まれた本番に至る日々を経て
” エディーもスタッフも選手もプライドを持って戦えた。これはすごく特別なことであり、本当に嬉しかった。
準々決勝に行けなかったが、日本ラグビーの新しい歴史を作ることができた。”(p70)
と総括され、
日本に来てから辿ったプロラグビー選手としてのキャリアを
” プロフェッショナルとは、お金を稼ぐことだけではない。自分がどれだけトレーニングするか、その心構えや覚悟の問題なのかもしれない。
私にとって、ラグビーとは情熱であり、自分のキャリアであって、仕事だった。人生のすべての経験にはラグビーが関わっている。”(p74)
と振り返られています。
トモさんと親しまれた人がら
第6章までの本人のパート後、ラグビージャーナリスト村上晃一さんの「トモさんが愛される理由。」では、
” 歴史的勝利となったアイルランド代表戦では19回のタックルを100%の確率で成功させた。”(p86)
と(大会)前哨戦の南アフリカ代表戦で、ジェイミー・ジョセフ監督から発せられた
“「(トンプソンに)失望した」”(p12)
の評価を完全に覆し、大会を通じて日本代表の躍進の原動力となり、その後、日本国内で開催されたトップリーグ下部リーグのゲームで異例の5,068人を集客し
“「びっくりした。僕にとって花園は特別な場所。本当に嬉しかった」
過去に日本にやって来た外国人選手は数多いが、「ファンに最も愛された一人」と表現して異論は少ないだろう。”(p87)
とされる人がらの断片などにも触れることが出来ます。巻末には「トモさん ゆかりの名所MAP」として ⬇︎
現役選手時代の大半を過ごした近鉄ライナーズの本拠地にして、トモさんの生活の拠点でもあった東大阪市との結びつきの濃さ伝わる項目も設けられています。
体現した日本愛
ラグビー日本代表に対して、しばしば生まれての日本国籍でない選手割合が批判めいて語られますが、
生まれ育った国の国籍を捨て、日本人として日本代表を生きることを選択した選手たちの覚悟は並大抵ではないであろうと、
その部分、
” ジョン・カーワン(JK)が「日本代表でプレーする気はないか?」と声をかけてくれた。
両親とネリッサに相談すると、「いいじゃない!」と口を揃えた。
・・中略・・
日本代表になることは、ニュージーランド代表としてプレーすることができなくなるということ。
そういったことも含んでいたが、自分の決断に迷いはなかった。人生の最大の決断は、最高の決断だったと思っている。”(p45)
と振り返られていますが、
この一文に、トモさんが日本(日本人)のために全身全霊を傾け、その姿がチームメイトから絶大な信頼を寄せられることになり、ファンにもその思いが伝わっていった源泉に証として発せられたように思いました。