ウェスファーマーズ、「ターゲット」全店舗の6割閉鎖へ
” オーストラリアの複合企業大手ウェスファーマーズは22日、家庭用品や衣料品の量販店「ターゲット」を、最大で167店舗閉鎖する計画だと発表した。全店舗の約6割にあたる。
167店のうち、75店を閉店し、残る92店はディスカウントストア「Kマート」に転換する計画。ネット通販の攻勢などで苦戦が続いたことから、店舗再編を急ぎ、生き残りを図る。
ウェス社のロブ・スコット社長は22日、電話会見で、大量の店舗閉鎖について「近年、小売業界で起きている構造変化に対応する」と説明した。
新型コロナウイルスの影響については「(店舗閉鎖の)直接の原因ではないが、(消費行動などの)変化を加速させている」との見方を示した。
豪州では、2017年末に米アマゾン・ドット・コムが参入し、ネット通販が急速に拡大した。ウェス社も19年8月にネット通販の地元有力企業「キャッチ・グループ」を買収するなど対応を進めてきた。
今回の店舗再編に合わせ、今後はネット通販への投資を一段と増やすものとみられる。
ウェス社はホームセンター「バニングス」やオフィス用品「オフィスワークス」の運営や、化学品なども手掛ける複合企業として知られる。
19年6月期(通期)の売上高は前の期比4.3%増の279億豪ドル(約1兆9千億円)、純利益は4.6倍の55億豪ドルだった。”(出典:日本経済新聞)
オンラインの流れは不可避としても、外に出掛ける買い物には気晴らしといった要素も大きく含まれており、業態変更であるにせよ6割とはインパクト感じさせる規模で、まだ見えぬアフターコロナの世界が少し・・