シドニー―メルボルン航路運賃、(2020年)7月大幅値引き
” オーストラリアで7月のスクールホリデーにシドニー―メルボルン航路の運賃が、4~5月の往復1,000豪ドル(約7万1,470円)以上から、最低で79豪ドルへと大幅に値引きされている。
連邦政府が早期の国内移動自由化の実現を掲げる中、航空大手カンタスなどが、大幅値下げで利用者の呼び戻しに注力するとみられる。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。
シドニー―メルボルン路線の高値は6月も継続する見込み。同路線は、新型コロナウイルスの感染が流行する前と比べて大きく便数が減り、運賃が高いだけでなく予約も難しくなっている。
26日時点で同路線を利用したい場合、直近で予約可能なのは破綻したヴァージン・オーストラリアが運航する29日の便で、シドニー発メルボルン着便が片道だけで799豪ドル。同日のカンタス便は、すべて売り切れだ。
一方、7月からはヴァージンが片道を149豪ドル以上で、カンタスと傘下の格安航空会社(LCC)ジェットスターが169豪ドル以上と79豪ドル以上でそれぞれ販売している。
新型コロナウイルスの感染が流行する前、シドニー―メルボルン路線は世界でも2番目に便数が多く、カンタスは1日当たり最大で46往復便を運航していた。
冬季スクールホリデーの期間は、ニューサウスウェールズ州が7月6~17日、ビクトリア州は6月27日~7月12日となっている。
■地方航空企が主要航路進出か
地方航空リージョナル・エクスプレス(REX)は今月に入り、ヴァージンの破綻を好機として、これまでヴァージンとカンタスが独占してきた主要都市間路線に2億豪ドルを投資して参入する計画を明らかにした。
ただ、同社の計画は株価に影響を及ぼすにもかかわらず、オーストラリア証券取引所(ASX)へ報告する前にメディアに発表した疑いがあり、同社が会社法の義務に違反した恐れがある。違反なら、最大で1,050万豪ドルの罰金が科される。”(出典:NNA ASIA)
運賃が高額であれば抑止力が働くことになりますが、世界で2番目に多い航路での往来が活発になることで、日常がより取り戻されていくことになりますね。