ラグビーワールドカップ2019で、ラグビー日本代表をベスト8進出の一翼を担ったラファエレ ティモシー選手の著書『つなげる力』を読了。
サイン本発売情報に触れ、
即反応して入手していた経緯。
日本に導かれ、開花したタレント
本書は、サモアに生まれ、4歳でニュージーランドに移り住み、大学進学前に山梨学院大学からスカウトを受け、
日本での生活をスタートさせたラファエレ ティモシー選手が、新たな環境に溶け込んでいく中で、
” 「君は将来、日本代表になる」
大学3年生だった僕をスカウトしてくれたコカ・コーラ レッドスパークスの向井昭吾ゼネラルマネージャー(現監督)からそう言われたときは、まるで実感が湧かなかった、”(p56)
と次第に才能を発揮させ、ラグビー日本代表では
” 僕がリーダーになった2017年は、発足して間もなかった2016年よりもチーム状態がよくなっていた頃。”(p073)
と中心選手として牽引。
そこには
” 僕がリーダーシップについて語るのはおこがましいと思うけど、もしも話すのが苦手だからリーダーは向いていないと思う人がいれば、そうじゃないと言いたい。話すのが苦手でも姿勢で示すことはできる。”(p072)
と、ラファエレ ティモシー選手流のマインドに、
” 僕が日本代表を目指したのは、日本に恩返しするためでした。”(p167)
という日本愛も。このことが礎になり
” 性格も、育ってきた環境も、生まれた国も違う僕らは、「ONE TEAM」というスローガンを掲げていた。そして長い時間をかけて「ONE TEAM」を作りあげ、ひとりひとりが自分の役割を全うし、それをつなげて、目標を達成した。”(p144)
という日本中を熱狂に巻き込んだ軌跡について綴られています。
ラグビー日本代表に無くてはならぬ
本書を読み、ティモシー ラファエレ選手がラグビー日本代表で、果たしていた中心的役割を知ることになりましたが、
本人は、
” 僕は、自分を特別な選手だとは思っていない。すごく足が速いわけでもない。”(p016)
と殊勝ながら、環境に順応して、身を以て自身の思いを示すことで、首脳陣やチームメイトから信頼を獲得し、
とかくハードワークで知られるラグビー日本代表で結果を出してきた過程に読み応えを感じました。