(2020年)6月企業景況感、改善も完全回復は長期戦
” ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は14日、オーストラリアの6月の企業景況感(business conditions)指数が、前月から17ポイント上昇のマイナス7だったと発表した。
企業信頼感(business confidence)指数は、前月(修正値)から21ポイント上昇し、1となった。
信頼感は過去3カ月間の歴史的な低水準から回復しプラスに転じた。
ただ新型コロナウイルスの感染流行の第2波により、流行前の水準までに回復するのはまだ先との見方が強まっている。
NABは非農業部門の約540社を対象として、6月24日~30日に調査を実施した。
同指数は、ゼロポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回っており、ゼロポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。
景況感指数は現在の景況に対する満足度を示し、信頼感指数は向こう3カ月間の短期景況見通しを示している。
主要指数は、雇用が前月比20ポイント上昇のマイナス11となったほか、◆新規受注:20ポイント上昇のマイナス9◆売上高:12ポイント上昇のマイナス7◆利益:11ポイント上昇のマイナス8◆輸出:4ポイント上昇のマイナス5◆在庫:3ポイント上昇のマイナス6――と全項目が上昇した。
州別の景況感(トレンド値)は、タスマニア州が4ポイント上昇のマイナス14で最も高かった一方、南オーストラリア(SA)州が1ポイント上昇のマイナス33ポイントと最も低かった。
信頼感は、ニューサウスウェールズ州がマイナス16ポイントで最も高かった一方、SA州がマイナス27と最低だった。
産業別の景況感は全業界でマイナスだったが、資源や小売、運輸・公益などがそれぞれ9~18ポイント上昇した。信頼感も前月に引き続きすべてマイナスだったが、全業界で上昇した。
NABのチーフエコノミストのオスター氏は、先月に引き続き各項目で上昇したものの、依然として平均水準を大幅に下回っており、メルボルン全域でのロックダウン(都市封鎖)や新型コロナ流行の第2波で、再び景況感・信頼感が下落する可能性もあるとした。”(出典:NNA ASIA)
6月と7月を比較すると、7月はメルボルンでの外出規制等、
7月はメルボルンでの外出規制↑等、
記事にある第2波への懸念も現実化しており、企業景況感も下振れする流れと捉えられますが、こういう状態がいつまで続くのか見通せないことが、現実に蓋をしてしまっていますね、、
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年7月16日分の掲載記事です。
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