ワイン生産最大手 トレジャリー・ワイン・エステーツ、輸出先多角化へ
” オーストラリアのワイン生産最大手、トレジャリー・ワイン・エステーツは30日、中国政府による豪産ワインへの反ダンピング(不当廉売)措置を受け、中国向けの出荷を欧米など他市場に振り向ける方針を発表した。同社は利益の約3割を中国市場で得ている。
中国商務省は27日、豪産ワインが不当に安く輸入されたと認定し、対抗措置を取ると発表した。
輸入業者は28日以降、豪産ワイン輸入時に保証金を税関に納める必要がある。トレジャリーのワインには輸入額の169.3%の保証金率が適用される。
トレジャリーは高級銘柄「ペンフォールド」などが中国で人気だ。今後、こうしたブランドを中国以外のアジアに加え、豪州国内や欧州、米国などに振り向ける。またこうした市場でマーケティングも強化する。
同社のティム・フォード最高経営責任者(CEO)は声明で「我々や取引先の事業に加え豪ワイン産業がこのような状況に陥ったことを非常に残念に思う」と表明した。
そのうえで、「我々の立場を理解してもらうため」今後も中国商務省の調査に協力すると述べた。
2020年6月期のトレジャリーの売上高は前の期比6%減の約26億5千万豪ドル(約2千億円)、純利益は25%減の3億1500万豪ドルだった。”(出典:日本経済新聞)
投資の世界で「すべての卵を一つのカゴに入れるな」の金言がありますが、特定の国に依存することなく広くワインの質をPRする好機につなげたいものです。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年12月1日分の掲載記事です。
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