現職官僚の立場で『日本中枢の崩壊』を上梓され、
その生々しい告発、覚悟の据わりようが話題を集めた古賀茂明さんの講演会に参加。
国会議員の国政報告会の二本立ての一本の柱として開催されたもので
当初、数十人規模での開催と思いきや・・ 何と用意された会場に溢れ返られんばかりの人、人、人。
300人以上はいたものと。主催された議員の方もこれほどの来場は今まで無かったと、驚かれていました。
日々、編集されて伝えられる現実
古賀さんが今回出席されたのは、民主党政権時代に政治主導を掲げながら、実行に移されなかったところ
本会を主催された元厚生労働大臣の立場などで長妻昭議員だけは政治主導を貫こうとした姿勢に応えてのものとの事。
近年、TVから遠ざかった私としては、古賀さんの近況を把握していませんでしたが
講演内容を通じて伝わる覚悟の据わった姿勢は健在で、
月次で出演されていたとの「報道ステーション」は3/27の出演を以って(名誉の?)降板となるそうな。
「是非、最終回は注目して下さい。」といったご発言があり、興味を惹かれました。
番組では報道に関して、ありのままを伝えようとする製作者側と記者クラブから情報の入手が困難になる事がないよう
せめぎ合いが日々行われているそうで、番組プロデューサーも降板の憂き目に遭い、
4月以降、報道姿勢に変化(古賀さんの表現を引用すると天気予報が多くなる/笑)があれば、舞台裏での動きも推察されるところです。
厳然と立ちはだかる壁
古賀さんの憂いは民主党政権誕生前から行政等の分野で改革が必要であったにもかかわらず、
小泉進次郎さんも懸念されたとの自民党の体質が変わる前に民主党政権が崩壊してしまったがゆえ、
本来行われるべき改革が行われない状態が20年以上続いてしまっているという事態。
フォーラム4で示される選択肢
現在の政治状況の分析を4つの区分に分けて披露され、現在、古賀さんは「改革はするけど、戦争はしない。」との立場で
フォーラム4と名付けられたプラットホームを創設され、理念に共鳴する参加者を広く募られているとの事。
当初予定されていた40分の講演と15分程度と思われる質疑応答の時間が
熱の入りから押して約70分に及んだ古賀さんの登壇で、危機を持つべきところを明確にさせられました。
問題、危機を如何に実感出来ているか
特に、外国からどのように見られているか(報道されているか)、脱原発の立場から明かされるエネルギー問題をデータから解き明かされるシーンなど
目を見開かされる瞬間が多々ありました。昨年末行われた衆議院議員選挙で、国民の多くが選択肢の無さ(少なさ?)に
投票行動に強い意志を示す事を出来ず、本来存在するべきであろう熱気が欠けていたように思います。
古賀さんがフォーラム4で示されようとしている新たな軸が育てば、議論に幅、国民に選択肢が与えられ
我々の政治の参加意識が高まる姿を想像し、壇上を降りられてから、僅かな時間交流させて頂く機会を持て
この講演会に参加出来た意義を実感する事が出来ました。