昨年(2020年)末に前編を視聴していた
作家・ジャーナリスト門田隆将さんの原作のドラマ化
『なぜ君は絶望と闘えたのか 後編』を鑑賞。
痛切なる思い、動かした・・
第一審での無期懲役判決が下されたところから、後編では上級審での争い、そこから最高裁に持ち込まれ、差し戻しを経て広島高裁で下される判決は・・ といった大まかな流れ。
加害者のプライバシー等が配慮される中、被害者側はマスコミの無防備な扱われようで(前編で)痛感した矛盾は
(遺影の遺影持ち込み、意見陳述等)、時の政権の動かすことになり、改善の方向に動き出すも、
肝心の判決が先例踏襲で、遺族の無念が晴らされることは一向になく、ドラマが進行していく中やるせなさを募らせられ、
最後、広島高裁の舞台でいかような心持ちにさせられるのかがハイライトになり、本作については無力感ではない感情を引っ張り出されました。
重量感から得られしもの
作品は光市母子殺害事件について扱っていますが、門田隆将さん個人にとってもキャリアの大きな分岐点となったことが分かる内容で、代表作である背景も掴めたように。
前後編通じた計3時間10分、重たくも、見るべき作品にじっくり向き合えた思いから、見応えを感じられた作品でした。