先週、中間記⬇︎をアップロードした
クリエイティブディレクター 佐藤可士和さんの『佐藤可士和の対話ノート』を読了。
後半、印象的に残った部分を下記に抜粋すると・・
幅允孝 ブックディレクター
” 本の良いところは目の前にある一冊を読めるのはその人だけというところなんです。
今は共有することが重視されている時代ですが、その中で本というのは書き手と読み手が一対一で対峙できるメディアで、それが他の娯楽と大きく異なるところです。”(p160)
と、読書を習慣化させている自分にとって興味深い指摘であったり、
中村貞裕 トランジット代表
” 一つのことを100になるまで掘り下げているスペシャリストが周りにたくさんいる中で、自分は小さな一つの知識を100個持っていれば、同等になれるという理論を持っています。
また、広く浅くにこだわっている理由として、体中に小さなトゲのようなアンテナをたくさんつけておきたいというのがあるんです。
何も知識がない状態で街を歩いたり、雑誌を読んでも何も引っかかりがないのですが、こうしたトゲをたくさん持っていることでいろいろな発見があるし、どんな分野の人とでも会話をすることができるんです。”(p175)
情報爆発とも表現される今の時代に採り得る立場に、
佐藤可士和さんが対話相手に斬り込んでいく質問力もあり、様々示唆を得られるやり取りに触れられました。
全編を通じては、
中田英寿 元サッカー選手・実業家
“中田 僕が意識しているのは、常にカッコつけるということです。カッコ良くいるということは、単に高級なものを身につけるということではなく、
洋服を着こなすための体型の維持や美しい所作など、さまざまな努力が必要ですよね。
どうしても人は甘くなりますが、だからこそ誰よりも努力を続けている人はカッコ良いなと思います。
佐藤 やはり結局は美意識というところにつながりそうですね。
中田 そう思います。デザインや建築などの分野に限らず、どんな仕事においても美意識は大切だと思うし、それはライフスタイルであり、その人そのものなのだと思います。”(p85-86)
と美意識と人格を紐付けたパートに最も腹落ちさせられる感覚を得られ、サイン本入手がきっかけで引き寄せた著書でしたが、
さまざま考えるヒットに学びを得られた読書機会となりました〜