シドニーのオフィス回帰、企業慎重姿勢で12月以降か
” オーストラリア・シドニー中央商業地区(CBD)の労働者のオフィス回帰は、これまでの予定通り12月ごろからとなりそうだ。
ニューサウスウェールズ州のペロテット首相は、規制緩和を当初の予定から早めてCBD経済の早期復興を目指す考えを示したものの、大手企業の多くは慎重な姿勢を示している。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
同州のペロテット新政権は、新型コロナウイルスワクチンの2回の接種を終えた人の割合が80%に達した時点でオフィスでのマスク着用義務を撤廃するとしており、今月後半にも実現する見通し。
ベレジクリアン前政権が示した規制緩和のロードマップ(行程表)では、12月1日以降となっていた。
だが、ウエストパック銀行は、これまで通り12月1日以降段階的に社員のオフィス出社を進めるとしているほか、コモンウェルス銀行(CBA)や小売り大手ウールワース、民放ナイン・エンターテインメントもオフィス回帰は12月以降としている。
今回のロックダウン(都市封鎖)の原因となった新型コロナの変異株「デルタ株」は感染力が強いことから、企業の多くは社員のオフィス回帰に伴う安全性の保証に慎重となっているようだ。
また、社員からは公共交通機関の利用をためらう声があることや、オフィス内の対人距離の確保なども企業の懸案事項となっている。”(出典:NNA ASIA)
一度変更を余儀なくされた勤労形態が如何ほど従来通りに戻るのか、不動産市場にも影響することなので注目点ですね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年10月11日分の掲載記事です。
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