電力市場の二酸化炭素排出量、過去最低を記録
” オーストラリアの全国エネルギー・マーケット(NEM)で先月14日に、発電量1メガワット時当たりの二酸化炭素(CO2)排出量が0.491トンとなり、過去最低を記録したことが、エネルギー業界のコンサルティング会社エナジー・エッジの調べで明らかになった。
一般家屋の屋根に取り付ける太陽光パネルの設置や、大規模な風力発電所や太陽光発電所が増えている影響で、NEMではCO2排出の減少傾向が加速している。21日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。
NEMでは9月と10月、11月に、発電量1メガワット時当たりのCO2排出量の月平均が0.6トン未満となった。
エナジー・エッジのスタブラー社長は、今年の年間平均が0.63トンに減少するとの予測を示し、「大規模な再生可能エネルギー発電所の増加や、住宅での太陽光パネルの導入が増えたことが背景にある」と指摘。
NEMでのCO2排出量は、ビクトリア(VIC)州のヘーゼルウッド石炭火力発電所が閉鎖される前の16年には平均で0.904トンだった。
今年にNEMでの排出量が減少した背景にはほかにも、世界的な石炭価格の高騰を受けて石炭火力発電所からの電力供給が減少したことや、VIC州のヤルーン、クイーンズランド州のカライド(Callide)などの石炭火力発電所が運転停止や火災に見舞われ、電力供給が途絶えたこともある。”(出典:NNA ASIA)
世界的な趨勢とはいえ、
その流れが既に数値として示されたことは、大きな一歩であるものと。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年12月23日分の掲載記事です。
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