企業85%で男女給与格差、女性管理職は増加
” オーストラリアで従業員110人以上を抱える企業のうち85%において、依然として男性に優位な給与格差が生じていることが、政府系機関の職場男女平等局(WGEA)による最新の調査で明らかになった。
年収が12万豪ドル(約1,000万円)を超える人の割合は男性が女性の2倍で、女性が過小評価されているという。
一方、女性管理職の割合は41%と初めて40%を超え、職場の男女格差は一部改善も見られている。地元各紙が伝えた。
WGEAの2020年4月~21年3月を対象とした報告書によると、男女の給与差は2万5,792豪ドルで、前年同期より0.5%改善した。
給与格差が特に大きい業界は、建設、金融・専門サービス、科学・技術などだった。
昨年管理職に昇進した人のうち、47%は女性だった。一方、最高経営責任者(CEO)の80%以上は男性で、女性役員が1人もいない取締役会は全体の22%に上った。
現在の進捗(しんちょく)状況からの予想では、CEOレベルで男女平等を実現するには80年かかるとみられる。
■仕組み無しではキャリア形成困難
WGEAのディレクター、ウールドリッジ氏は「柔軟な働き方や育児休暇、家庭内暴力被害者への有給休暇など、過去8年間の調査で改善した分野はあるものの、今回の調査では、国内のビジネスにおける意思決定構造はまだ男性に支配されているということが示された」と説明した。
同氏は、女性は男性と同じくらいキャリア志向だが、チャイルドケアの利用しやすさなど仕組みが整っていなければ、仕事に復帰する選択肢を取るのは困難だと指摘している。”(出典:NNA ASIA)
全体的な潮流と個々の事案と、交わりづらい部分もあるでしょうが、このような統計/動向が明らかにされ、向かっていること方向の確認、流れを捕まえることが肝要であるように。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年2月14日分の掲載記事です。
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