佐野元春さんの24人のソングライターたちとの対談を収録した『ザ・ソングライターズ』を読み始めて
小田和正 ー 詞を先に書いたのは数曲だけ
松本隆 ー ハウツーはすべて忘れたほうがいい
さだまさし ー 心のなかに釣り糸を垂れる
スガ シカオ ー 言葉はアレンジの最終手段
と最初の4人を読み終えたので、そこまでのおさらい。
作り方、大別されるアプローチ
購入はサイン本が決め手となって食指が動いていた経緯ですが、
佐野元春さんのサインは(調べた範囲)レアと思いつつも「それでも5,280円(税込+送料)かぁ・・」と3、4冊相当の値段に、
実際届けば6cm弱の厚みに約850に及ぶページ数に、読むかどうかは・・ と思っていたものの
作曲のリアルに迫るテーマ自体へ興味は有り、いざ読み始めると
” 小田さんはほとんど曲から先につくると、あるインタビューで語っていきました。僕は正直驚きました。これ、本当ですか?”
小田 そうですね。もう九割九分。詞を先に書いたのは数曲しかないですね。”(p25/小田和正 x 佐野元春)
という意見があれば
” ー まず最初に言葉、リリックありき。
松本 そう。だから、詞を先につくるというやり方にみんなも早く戻したほうがいいと僕は思う。”(p56/松本隆 x 佐野元春)
と(小田和正さんとは)真逆推奨と大別されるアプローチに、
” それまで僕はソングライターというのは感性とか思いつき、天才的なひらめきでぱっぱと書いていくのかと思っていたら・・・。
さだ いやいや、思いつきで書いている人も多いと思いますよ。松山千春とかね。
ー ああ、松山さん。そうですか。
さだ あいつは理詰めでは説明できないと思う。偉大なる直感で生きてますからね。”(p104/ さだまさし x 佐野元春)
なる同業者評に ^^
” ー 同世代のなかでよく語られるミュージシャン、アルバムはどんなものですか。
スガ マイケル・シェンカー・グループのギターソロをみんな弾けるんですよ。”(p140/スガ シカオ x 佐野元春)
とのダイアローグからアーティストへの興味を掻き立てられたり等々、期待に沿った滑り出しで、
これから20人で約680ページと道のりは長いながらも、本書ならではのエピソード、発言が散らばっていそうで、急がず味わい深い読書に出来たらなぁ〜 と。