企業破綻数増加、コロナ前の水準に戻る
” オーストラリアの企業破綻数は2022年7月に717社となり、過去2年半で最も多く、新型コロナウイルス流行前の水準に戻ったことが、オーストラリア証券取引委員会(ASIC)のデータで分かった。
政府による支援の恩恵を受け、新型コロナ流行下では破綻する企業は少なかったが、今後はさらに増加すると予想されている。15日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。
企業破綻数は、新型コロナ流行下の雇用支援策として実施された給与補助制度「ジョブキーパー」や破綻法改正など、政府がさまざまな支援を提供していた20~21年の水準と比較して大幅に増加した。
建設業界は、建材の供給不足と価格高騰を背景に、7月までの1年間で破綻した企業が最も多かった。
また東海岸の製造企業は、国内の石炭火力発電の停止とロシアのウクライナ侵攻で世界のエネルギー市場が不安定になったことを背景に、天然ガスの価格高騰の影響を受け、破綻も急増した。
法律事務所クレイトン・ユッツのパートナー、ボール氏は、経営不振に陥っているにもかかわらず政府や銀行などの支援により存続している「ゾンビ企業」が依然として存在していると指摘。
コストが高騰し、オーストラリア国税局(ATO)は未納金の追跡を強化していることから、経営難に陥っている建設や製造の企業にさらなる圧力がかかっているという。”(出典:NNA ASIA)
失業率が異例の低水準で推移している労働市場 ↓
とは裏腹に、雇用者側からは時代の転換点を如何にして乗り切っていけるか懸念を抱かされる状況です。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年9月17日分の掲載記事です。
オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。