オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2022年9月小売売上高0.6%増、物価高が影響

2022年9月小売売上高0.6%増、物価高が影響

” 豪政府統計局(ABS)が10月31日に発表した9月の小売売上高(季節調整値)は、350億9,630万豪ドル(約3兆3,370億円)と前月比0.6%増、前年同月比17.9%増だった。

9カ月連続の増加となった。多くの小売事業者が故エリザベス女王を悼む「国民の追悼の日」として休日に指定された9月22日に営業したため、食品やアルコール、外食分野への支出を押し上げたが、全体的には物価上昇の影響が強く出たとみられる。

項目別(季節調整値)では前月比で、◇衣服・靴・アクセサリー:29億9,390万豪ドル(2%増)◇食品:136億100万豪ドル(1%増)◇カフェ・レストラン・持ち帰り食品サービス:51億3,240万豪ドル(1.3%増)◇その他:53億8,140万豪ドル(0.2%増)――が増加した。一方、家庭用品は60億7,000万豪ドルと0.8%減、デパートは19億1,760万豪ドルと0.4%減だった。

地域別では、◇首都圏特別区(ACT):6億5,520万豪ドル(1.6%増)◇西オーストラリア州:38億7,640万豪ドル(1.4%増)◇クイーンズランド州:72億5,440万豪ドル(1.1%増)◇北部準州(NT):3億1,550万豪ドル(1.1%増)◇タスマニア州:7億700万豪ドル(0.9%増)◇ビクトリア州:89億9,850万豪ドル(0.4%増)◇ニューサウスウェールズ州:110億7,580万豪ドル(0.3%増)――と増えた。一方、南オーストラリア州は22億1,370万豪ドルと0.2%減だった。

オンライン証券コモンウェルス・セキュリティーズ(コムセック)のチーフエコノミスト、ジェームズ氏は、金利上昇とインフレに反応して、消費者が支出を抑制しているという証拠が増えてきていると指摘。

オーストラリア連邦準備銀行(RBA)はあす11月1日の会合で、金利を0.25ポイント引き上げると予測した。”(出典:NNA ASIA

もとより物価高が指摘されていたお国柄、当面、消費者にとって悩ましい状況が続いてしまいそうです。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年11月1日分の掲載記事です。

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