訪日観光客は何にいくら使ってる?訪日外国人消費動向調査(2023年4-6月期)
” 2023年7月19日、観光庁が訪日外国人の消費動向調査として「2023年4~6月期の全国調査結果(1次速報)の概要」を発表。今回はその中からオーストラリアの訪日観光客にフォーカスを当てて、消費動向をチェックしてみましょう。
【インバウンド】旅行消費額が7位のオーストラリア
2023年4~6月期の訪日外国人の旅行消費額は、1兆2,052億円(2019年同期比95.1%)と推計。国籍・地域別では、台湾が1,739億円(構成比14.4%)と最も大きい消費額となりました。
その後は米国 1,733億円(同14.4%)、中国 1,515億円(同12.6%)、韓国 1,429億円(同11.9%)と続き、東アジア圏の訪日外国人の消費が大きいことが分かりますが、7位にはオーストラリア 469億円(同3.9%)が入りました。
各国の訪日外国人旅行消費額と構成比(10位まで)
・1位:台湾 1,739億円(14.4%)
・2位:米国 1,733億円(14.4%)
・3位:中国 1,515億円(12.6%)
・4位:韓国 1,429億円(11.9%)
・5位:香港 916億円(7.6%)
・6位:タイ 480億円(4.0%)
・7位:オーストラリア 469億円(3.9%)
・8位:シンガポール 403億円(3.3%)
・9位:英国 304億円(2.5%)
・10位:カナダ 292億円(2.4%)
【インバウンド】消費額で一番多かったのは?
全国籍・地域の訪日外国人による旅行消費額の総額は 1兆2,052億円。内訳は宿泊費 4,218億円、買物代 3,038億円、飲食費 2,892億円、交通費 1,439億円、娯楽等サービス費 463億円、その他 2億円です。
オーストラリアの旅行消費額の総額は469億円で、一番多かったのは宿泊費で183億円。続いて飲食費 121億円、交通費 70億円、買物代 65億円、娯楽等サービス費29億円、その他 1億円となりました。 旅行消費額の総額を2019年時と比べると全体では4.9%減でしたが、オーストラリアは32.4%増であることも分かりました。
訪日オーストラリア人観光客の旅行消費額
・宿泊費: 183億円
・飲食費: 121億円
・交通費: 70億円
・買物代: 65億円
・娯楽等サービス費: 29億円
・その他: 1億円
・総額: 469億円
【インバウンド】1人当たりの旅行支出は?
全国籍・地域の訪日外国人(一般客)1人当たりの旅行支出は20万4,509円。その中でオーストラリアは33万7 ,070円で、2019年比では44.4%増という結果になりました。
また、オーストラリア人の旅行者数は13.9万人、オーストラリア人の消費額(1人当たりの旅行支出xオーストラリア人の旅行者数)は469億円となっています。
オーストラリア人の平均泊数は14.8日で、1人当たりの総額は33万7,070円。宿泊費13万1 ,581円、飲食費8万6,853円、交通費 5万0,503円、買物代 4万6,499円、娯楽等サービス費 2万0,849円、その他 785円となりました。
オーストラリア人の1人当たりの旅行支出
・宿泊費: 13万1,581円
・飲食費: 8万6,853円
・交通費: 5万0,503円
・買物代: 4万6,499円
・娯楽等サービス費: 2万0,849円
・その他: 785円
・総額: 33万7,070円
【インバウンド】オーストラリアは今後も増加の見通し
今回は、2023年4~6月期の全国調査結果からオーストラリアの消費動向についてご紹介しました。
オーストラリアは旅行者数、消費額ともにこの中では平均的な数値を出しており、特に宿泊費を消費していることが分かりました。
渡航の規制緩和もコロナ禍前に戻っているため、今後はさらにオーストラリアからの訪日観光客が増加していきそうです。
参考資料
・観光庁「訪日外国人消費動向調査 2023年4-6月期の全国調査結果(1次速報)の概要」”(出典:LIMO via Yahoo! JAPAN)
他国との比較で平均的との総括に意外な感じもありましたが、今回は4-6月期ということでスキー客の大挙来訪が見込まれる冬季も含まれた年間データで更に動向を把握したいところです。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2023年8月4日分の掲載記事です。
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