養老孟司先生の読書(書評集)を通じて学べた:『時間をかけて考える  養老先生の読書論』読了

養老孟司先生の『時間をかけて考える  養老先生の読書論』を読了。

タイミング良くサイン本入荷情報に

出典:紀伊國屋書店 新宿本店 X(画像はpostにリンク)

アクセス出来、入手していた経緯。

本書は、タイトルからてっきり本の読み方?

” 定期的に書評を書いていると、こんなに溜まるものか、と思う。本書で二つ目の書評集である。”(p2)

と思いきや書評集で、

 1  意識は信用できるのか  ー  心と身体

 2  問題はヒトである  ー 自然と環境

 3  日常から考える  ー  歴史と社会

の3章で計55冊が俎上に上げられています。

養老孟司先生の一つ目の書評集は2年前に  << 2022年4月3日投稿:画像は記事にリンク >> 養老孟司先生の視点で紐解かれた読書の手引き:『<自分>を知りたい君たちへ 読書の壁』読了

私が読んでいた著書はなく、逆にそのことで手に取っていない本の概要が、

” 著書は「夢とは睡眠中に出現する一連の思考、心象、情動である」と、とりあえずの定義から本書を始める。就学以前の子どもは夢と現実の区別がつかないという。学童期になると、夢は頭の中で起こることだと、たいていは理解するようになる。”(p68/ 新たな知を発見する脳の働き  『夢を見るとき脳は  睡眠と夢の謎に迫る科学』)

に、

” 現代人はどんなことにも正解があると思いがちだが、自然を相手にしていると、そんな傲慢な、という感じがする。さまざまな疑問に対して、「わかりませんねえ」と答えるのがふつうなのである。”(p120/ アリに学ぶ  『アリの巣の生きもの図鑑』)

或いは

” 人は自分自身を自然と身体から切り離し、すべてに回答を与える。単なる脳となってしまったことに気づいていない。しかもそれが全世界に幸福をもたらすと信じ込んでいる。それはほとんど現代のマンガだ。著者はそう語っている。”(p211/ 人生という深い謎 『人類の宗教の歴史  9大潮流の誕生・本質・将来』)

といった具合、

購入本に書かれていたサイン

興味持つ事がらに関して端的(4, 5ページ程度)、明瞭な表現(文章)でまとめられており、普段自分が手を伸ばしていない領域の作品主体であった分、学びとなる内容も点在しました。


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