真山仁さんが描いた政治権力闘争の内側:『当確師 正義の御旗』読了

小説家 真山仁さんの『当確師  正義の御旗』を読了。3年前(2021年3月)に読んだ

<< 2021年3月23日投稿:画像は記事にリンク >> 真山仁さんが迫ったロッキードという名のミステリー:『ロッキード』読了

『ロッキード』が印象に残っており、同書著者 真山仁さんの新刊&サイン本入荷情報に反応していて入手していた経緯。

『ロッキード』の余韻に導かれ、サイン本が決め手となり購入

8月も3週間が経過し、月間初の読了記で、登場人物の多さに、各人の思惑を絡めるとハイペースで読むべきでしたが、

話しの筋を帯裏面から一部拾うと・・

” 当選確率99%を誇る選挙コンサルタント、聖達磨。現与党の時期総裁選が近づき、続々と議員が候補に名乗り出る中、彼が参謀を務めることとなったのは、新時代のリーダーと目される政治家・本多さやか外相だった。”

とタイトルにも掲げられた当確師が迫る与党の総裁選に向け水面下で動き、そこに大国の思惑に、政治生命に直結する出処掴みづらい告発等が絡んで進行していくストーリー。

購入本に書かれていたサイン

2024年5月に出版されただけに、

” 「新垣派以外は、みんな派閥を解散してしまった。 “(p016)

に、

” 『美魔女議員が、問題宗教法人から巨額献金か』”(p098)

などリアリティ増幅させられる設定に「フィクションの中にリアルなこともまぶされているんだろうなぁ」といった思いを引き出され、結末はハッピーエンドに非ず重たく色々と考えを巡らされながらの読書となりました。


Comments

comments