ロードショー時から作品名の「ビューティフル・マインド」は頭に入っていたものの
主演のRussel Crowe:ラッセル・クロウ他のキャストであったり
監督の Ron Howard:ロン・ハワードをフォローしていたわけではなく、また、何となく頭に入っていたストーリー自体にも
特に惹かれる事はなかったものの、タイトルだけはずっと覚えていて、
レンタル店でパッケージを確認すれば2001年封切り作品でしたが、急にこのタイミングになって見たくなったという。
2001年代表作としてのクオリティ
敬遠していた理由の一つに135分という上映時間がありましたが、見終えた感じ
長さは感じるものの、冗長さにつながるものではなく、必要な描写が適切な尺で映像化されていたと思います。
それゆえ製作年(日本公開は2002年)を代表する作品として
アカデミー賞を4部門(作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞)にわたって受賞することに繋がっているものと。
「ビューティフル・マインド」予告編
交錯する現実と幻覚の苦悩
ストーリーの方は、実在の数学者 John Nash:ジョン・ナッシュの学生の頃から
ノーベル経済学賞を受賞するまでの半生を描いたもの。その卓越した能力から
軍事産業に目を付けられ、冒頭、米ソの冷戦構造下での軍事サスペンスものかと思いきや
然にあらず。主人公が行き交った現実と幻覚の交差する世界に誘(いざな)われ、見ている者も
その苦悩を共有することなる(なるであろう)、2時間15分。
今年に入ってみた「ロレンツォのオイル 命の詩」を思い出すかの重苦しさもありましたが
天才の偉業と遥かなる苦悩
最後は既述の通りハッピー・エンドを迎え、(事実を超えた脚色もあるようですが)一人の天才の生き様に触れる事ができ
タイトルだけ頭に入っていて中身がなかった作品に、感情(感想)を留める事ができ
「今さら感」はありながらも、今、wikipedia(ジョン・ナッシュ)で確認すれば他界されたのは2015年5月と最近の事。
本作を鑑賞出来るタイミングが訪れてきて良かったです。