竹内由恵さんが振り返った退職、移住、出産、育児:『なんとかなるさ! ヨシエのとほほ、くすくす日和』読了

(2024年)10月中旬に発売記念イベントに参加し、

<< 2024年10月15日投稿:画像は記事にリンク >> 竹内由恵さん『なんとかなる! ヨシエのとほほ、くすくす日和』発売記念トークショー&サイン会 参加記

入手してい元テレビ朝日アナウンサーでタレントの竹内由恵さんの『なんとかなるさ! ヨシエのとほほ、くすくす日和』読了。

本書は

” 前職を退社して、静岡に移住してから、エッセーマンガをインスタグラムで発信するようになりました。

妊娠・出産という人生の節目で、社会活動が思うようにできなくなる中で、育児マンガは私自身が日々をポジティブに生きる上での支えになり、気がついたら4年間描き続けていました。”(p2)

という育児マンガが土台となった著書で

 第1章 ヨシエ、おでこちゃんとの毎日

 第2章 ヨシエ、はじめての出産

 第3章 ヨシエ、ママになるまで

 第4章 ヨシエ、パパとの出会い

 第5章 ヨシエ、2児の母になる

の章立てで構成(註:おでこちゃん=長男)。

コミカルなマンガに、エッセーにさらっと読み進められた中、印象に残ったのは、第一子を身篭るも流産となってしまい、、

” この陣痛が繰り返されるうちに、赤ちゃんが押し出され、流産する。赤ちゃんを産むための陣痛ではなく、別れるための陣痛だと思うと悲しくて、何度も泣きました。”(p95)

という悲しみが重層的押し寄せてくるかのシーンの回想に、状況は遡りテレビ朝日アナウンサーとしてキャリアを築かれる中で訪れたお相手とともに

“「仕事を辞めて、静岡に行く」”(p122)

という決断をされる中で、

” これまでの自分が時間をかけて積み重ねたものが、何かを決断する時に「心の声」として表れるのだと思います。

その行動を自分がしている姿が想像できない状態であれば、「まだそこまでの想いはないんだ」と控えるのですが、それが想像できて、しかも「したい」と思えるのであれば、それはもう「心の声」が整った状態だと判断し、あまり迷いません。

損得とか、何かしらの理論とか、そう言ったものよりは、自分の中に積み重ねてきた想いから生まれた「心の声」にしたがいたい。それ以上の「正解」はないと思っています。”(p123)

の一文には共感を含め最も読みどころと感じられた箇所でした。

上述の発売記念イベントで頂いた竹内由恵さんのサイン

これまで、そしてこれから

読み始め前は全編、出産、育児記かと思いきやニュースキャスターに大御所タレントとの共演等、第一線で活躍される中で訪れた転機で、ご自分らしい答えを見出され、更に

” 今後の私の活動ですが、挑戦したいことが山ほどあります!  まずはなによりも、静岡に越してからずっと地道に取り組んできた「コーヒー焙煎」を仕事にしていきたいです。またYouTube動画の投稿を始めることも考えています。”(p170)

とエネルギッシュで、女性のライフストーリーといった読み方も出来ました。一連のご経験を通じて

” 今の私はというと、自分が好きなことを極めて、専門性を身につけて、こだわりを持ってその仕事を提供することに憧れています。”(p173)

と得られた解にも共感させられ、辿り着かれた現在地からどのように進化されていくのか、これからに注目させられたく感じました。


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