オーストラリア人、オーストラリアの本当のところを移住20年超の沢木サニー祐二さんから学ぶ一冊:『「おバカ大国」オーストラリア』読了記 ①

読み進めていた『「おバカ王国」オーストラリア  だけど幸福度第1位! 日本20位!』が、ほぼ読了というところまできたので

得られた学びを数回に分けて振り返り。

本書の存在は知ってから、概要を読んで amazon のカートに入れてはいたものの

本のタイトルにサブカル(チャー)っぽさを感じ、しばし放ったらかし。

「最近、しばらくオーストラリア関連本読んでいなかったし」と、手に取って読んでみれば・・

出版時期は2015年1月と新しいし(オーストラリア関連本は古いのが目立つ)、

書かれている内容も、オーストラリア人の特徴と、日本人との違いなどが明瞭に書かれていて

オーストラリア関連で出版の目立つ「観光」、それ以外の分野で「オーストラリア」で学ぶには基本書と言えると思います。

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著者の沢木サニー祐二さんは、1994年からオーストラリアに移住され、国際調停人、編集プロダクション運営、日本経済新聞シドニー支局現地記者などの立場でご活躍。

それらのご経験を通じて実感された、オーストラリア人なり、オーストラリアについての事が、読みやすくまとめられています。

「おバカ大国」と称される背景

まず、本のタイトルに関して・・

” シドニーの自宅で英語圏の googleをいじっていたときのこと。「Why are Australians(どうしてオーストラリア人は)」

と入力していくと、驚くべき検索結果が自動で表示されました。

それは「so stupid ?」。和訳すれば「そんなにバカなのですか?」です。

自動表示機能は、他の人が頻繁に検索する結果を映し出します。これを見て私は確診しました。

やはりみんな、オーストラリア人をおバカと感じているのだと。” (2% / 百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

本では「おバカ」と見做されるエピソードについて紹介されていますが、

他のことも含め、オーストラリア人の特徴として沢木さんが指摘されている事が

” 「原因と結果のつながりを想像しない」こと。” (2%)

裏を返すと

” 目の前の「今」こそが、彼らのすべてだから。” (2%)

という事。

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幸福度世界1位の底力

方やOECD(経済協力開発機構)が毎年発表している「より良い暮らし指標(ベター・ライフ・インデックス)」なる国別ランキングでは・・

” これはOECDの加盟国に、ロシアとブラジルを加えた36ヵ国で、

住宅、所得、雇用、共同体、教育、環境、ガバナンス、健康、生活満足度、安全性、仕事と生活のバランスという11項目から算出された総合指数で、幸福度が高い順にランキングしたもの。

この2011年から開始された「より良い暮らし指標」で、毎年連続、第一位に輝いているのが、何を隠そう、オーストラリアなのです。

ちなみに日本は2014年度の調査で20位。” (3%)

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オーストラリア的価値観=幸福、の検証

「おバカ」とみられているけど「幸福度世界1位」、オーストラリア国外からの視点と国内からの視点

それらのギャップが本書で明かされていく事になりますが

” オーストラリアをおバカ、愚か、などと切って捨てるのは、多くは北半球国家の国民です。

大抵はそれらの国々のせまい価値観によって、一面的に眺めているにすぎません。

確かに現実として、「おバカ」としか言いようのないことが頻発しています。

しかしその裏には独特の価値観があり、オーストラリアの基準に従って眺めれば、まったく別の豊かな地平も広がっているのです。” (3%)

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本書読了時に想定される効果として、沢木さんは・・

” オーストラリアの軸が本当に呑み込めたとき、この「世界一愚かな国」が「世界一幸福な国」にも見えてくることでしょう。

もしもあなたが今「あまり幸福ではない」と感じていても、オーストラリア的な尺度で考えてみれば、別の感情が生まれてくるに違いありません。

日本やそのほか地球のどこかで暮らしているあなたが、オーストラリアの底抜けの「おバカ」さと「幸福」さを理解し、

少しでもあなた自身の幸福に近づくことができますように。” (3%)

と記されています。まだ、本の序盤ながら結構な分量(1,500字+)に達してしまっているゆえ、本編の紹介は次回から。

 


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